富士宮市議会 > 2022-03-01 >
03月01日-03号

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  1. 富士宮市議会 2022-03-01
    03月01日-03号


    取得元: 富士宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    令和 4年  2月 定例会(第1回)                    令 和 4 年                 富士宮市議会2月定例会会議録                     第 3 号                 令和4年3月1日(火曜日)                                       1 議事日程(第3号)              令和4年3月1日(火)午前9時00分 開議  日程第1 令和4年度施政方針に対する代表質問(4人)  日程第2 議決第1号 ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議  日程第3 令和4年度施政方針に対する代表質問(3人)                                       2 本日の会議に付した事件  議事日程(第3号)に同じ                                       3 出席議員(22名)      1番  渡 辺 佳 正 議員       2番  若 林 志津子 議員      3番  近 藤 千 鶴 議員       4番  辻 村 岳 瑠 議員      5番  細 沢   覚 議員       6番  望 月 則 男 議員      7番  齋 藤 和 文 議員       8番  佐 野 寿 夫 議員      9番  植 松 健 一 議員      10番  仲 亀 恭 平 議員     11番  臼 井 由紀子 議員      12番  深 澤 竜 介 議員     13番  佐 野   孜 議員      14番  佐 野 和 彦 議員     15番  船 山 惠 子 議員      16番  佐 野 和 也 議員     17番  望 月 芳 将 議員      18番  諏訪部 孝 敏 議員     19番  鈴 木   弘 議員      20番  村 瀬   旬 議員     21番  小 松 快 造 議員      22番  松 永 孝 男 議員                                       4 事務局職員出席者(5名)  事 務 局 長  久保田 雅 史 君    事 務 次 長  秋 山 雅 之 君  主    査  谷 川 光 基 君    書    記  佐 山 陽 菜 君  書    記  遠 藤 寿 代 君                                       5 説明のための出席者(15名)  市    長  須 藤 秀 忠 君    副  市  長  芦 澤 英 治 君  副  市  長  渡 邉 恭 一 君    総 務 部 長  滝 川 日出男 君  行 政 課長兼  佐 野 史 俊 君    企 画 部 長  篠 原 晃 信 君  選 挙 管 理  委  員  会  事 務 局 長  財 政 部 長  中 村 日出和 君    市 民 部 長  佐 野 利 幸 君  産業振興部長  深 谷 一 彦 君    環 境 部 長  大 原   勝 君  保健福祉部長  宇佐美   巧 君    都市整備部長  黒 川 和 洋 君  兼 福 祉事務  所    長  水 道 部 長  渡 辺 文 英 君    教  育  長  池 谷 眞 德 君  教 育 部 長  植 松 宏 幸 君                                                                            午前9時00分開議 ○議長(小松快造議員) 御起立願います。                   〔全員起立〕 ○議長(小松快造議員) 礼。おはようございます。御着席ください。 直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 令和4年度施政方針に対する代表質問 ○議長(小松快造議員) これより日程に基づき、日程第1 令和4年度施政方針に対する代表質問に入ります。 初めに、日本共産党議員団を代表して、2番 若林志津子議員の質問を許します。2番 若林志津子議員。               〔2番 若林志津子議員 登壇〕 ◆2番(若林志津子議員) 早速施政方針に対する代表質問を、日本共産党議員団を代表して行いたいと思います。 はじめにについて。富士山を守り続けることの責務を具体的な施策にどうつなげるのでしょうか。 (2)、市政運営の基本的姿勢。新しい資本主義を起動することで、成長と分配の好循環の実現を目指すという政府方針について、市長のお考えを伺います。 また、分配の第一歩として、来年度の市職員のエッセンシャルワーカー処遇改善が位置づけられています。また、今回の処遇改善、月額4,000円から8,000円、また9,000円では1桁足りないとも言われることについて市長の考えをお伺いします。 今後の新型コロナウイルス対策について、第7波、第8波を想定した検査、医療、生活支援体制や、最悪の事態を想定した準備に取り組む必要があり、長期的な感染症対策も国・県と連携して進める必要があります。市長のお考えをお伺いします。 取組1について。(仮称)「清流の美」「空間の美」「庭園の美」推進会議を設置とありますが、今まである浅間大社周辺整備白糸の滝周辺の整備を併せてとのお考えですか。今までの名称と何が違うのでしょうか。また、逆に、整備する地域が分かりづらくなっているように思いますが、市長のお考えをお伺いします。 取組2について。市立病院を核とする地域医療体制の確保と充実とありますが、医師会との協議はこれから行うのでしょうか。 芝富地区及び稲子地区で宮タクエリア拡大の実証実験を行うとありますが、今年度実施した実証実験の検証、今後の施策展開、芝富地区及び稲子地区での宮タクエリア拡大の実証実験などについてはどのようにお考えでしょうか。 取組3について。病児保育を利用できる対象はどのようにお考えですか。他の保育所、幼稚園に通園している市内の幼児なら誰もが利用できる体制にするのですか。 都市公園整備の優先順位についてお伺いします。地元で土地の交渉をし、土地が手だてできたところから進めるお考えですか。 女性のスキルアップに対する支援について、女性自身の意識が変わることが第一ですが、社会全体の在り方が大きく影響すると考えます。男性の意識が変わることも必要です。市ができる取組として男性職員の育児休暇取得率を上げることを提案しますが、いかがでしょうか。 地図情報システムインターネット公開とありますが、グーグルマップなどで既存の地図サービスとの違いについてと、富士宮市独自のサービスは考えているのですか。 (3)、令和4年度重点施策、①、富士山の自然と調和した循環力があるまちづくり(環境)。ごみの減量化及び資源化に向けての取組で、ごみダイエットプロジェクトはこれまでのプロジェクトと違うのですか。 ②、富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくり(産業)。UIJターンの促進とありますが、これまでのUIJターンの実績で若者の転入者と転出者の推移についてどのように分析していますか。 ③、みんなの幸せと潤いを創出するまちづくり(健康福祉)。第8期障がい者福祉計画には、障害者差別解消法改正に関わる取組をどのように盛り込んでいくのですか。 ④、富士山の魅力を発揮した快適なまちづくり(都市整備)。都市計画道路田中青木線の整備について、用地取得の進捗状況と完成までの見通しをお伺いします。 ⑤、豊かなコミュニティを持つ安全・安心なまちづくり(市民生活)。大規模土地造成地基礎調査に着手とありますが、どの規模を想定し、候補地と、何か所の調査となりますか。 ⑥、市民と一緒に取り組むまちづくり(市民参加・行財政)。市内の豊かな自然資源を活用した婚活事業とありますが、どのような内容ですか。 また、近江八幡市と連携したイベントとは何ですか。 市ホームページのレイアウトや文章の見直しを行うとありますが、ホームページ掲載内容についてどのように考えていますか。内容の充実には、所管課にホームページ更新担当者を明確に位置づける必要があると考えますが、そのような体制になっているのかお伺いします。 (4)、おわりに。市長は、厳しいコロナ禍でイベントの多くが中止、延期となり、市民の皆さんや職員は不完全燃焼の思いだろうと述べていらっしゃいますが、やり残したことを成し遂げるとのことですが、どの部分でそのように思っていらっしゃるのか。また、残りの任期1年で、やり残したことを成し遂げていくのですか。 また、市民が心豊かに暮らせるまちづくりをこれからも進めていかなければなりませんとしておりますが、市民が心豊かになるには何が必要なのかとお考えですか。 以上、代表質問を終わります。 ○議長(小松快造議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) それでは、施政方針のはじめに、そして市政運営の基本的姿勢及びおわりについて私から答弁させていただき、また御質問について順番に答弁をさせていただきますものですから、よろしくお願いします。 まず最初に、富士山を守り続けることの責務を具体的な政策にどうつなげるのですかについてお答えいたします。富士山は日本一高い山であり、日本一美しい山であります。私は令和4年度施政方針の中で、この富士山の偉大さを表現した野村清氏の短歌を紹介させていただきましたが、富士山は尽きることのない水の恵みを周りに与え続けるとともに、神宿る信仰の山、豊かな芸術に包まれた山として昔から多くの人々に愛され、親しまれております。この偉大な富士山を日常の中で仰ぎ見ることができる環境にいることに改めて幸せを感じております。 現在私たちは新型コロナウイルスとの闘いの真っただ中におります。しかしながら、人類の歴史の中では天然痘、スペイン風邪などウイルスとの闘いはこれまで何度も経験し、その都度乗り越えてきたことを歴史は証明をしています。そして、富士山はこのような困難な時代においても大地に悠然と構え、この地に多くの恵みを施してくれました。 御質問の富士山を守り続けることの責務を具体的な政策にどうつなげるのかということについてでございますが、第5次富士宮市総合計画において重点取組の一つとして、「~世界遺産富士山の恵みを保全し、活用する~恵み豊かな未来づくり」を掲げ、富士山のあるまちとして市民が誇りを持てるまちづくりに取り組むことを掲げ、政策形成をしております。先人たちが引き継いできた日本人の心とも言える富士山を受け継ぎ、次の世代につなげていく。さらに、市民の皆様が富士山のあるまちに住んでいることに誇りを感じていただけるようなまちづくりをこれからも進めるとともに、富士山に感謝し、守り続けていくといった機運醸成にもつなげてまいりたいと思います。 次に、新しい資本主義を起動することで、成長と分配の好循環の実現を目指すという政府方針についてお答えいたします。岸田首相は施政方針において、気候変動への対応やデジタル推進、経済、安全保障といった社会課題の解決を軸に、投資や人材を集中して成長分野を生み出す、成長と賃金の引上げなど分配の両面から新しい資本主義として取り組むことを表明しました。政府が目指す新しい資本主義については具体的な実行計画を今後取りまとめるとしており、現在意見を述べる段階ではありませんが、地方を活性化する戦略などの具体策についてはその動向を注視しながら、当市の施策に活用できる部分に適宜対応できるよう備えていきたいと考えております。 また、私が考える資本主義の方向とは、企業が生み出した内部留保を放出し、労働者や中小企業に積極的に再分配することで経済の活性化につなげるものであります。長く続いた好景気の中で大企業は利益を内部留保し、安定的な経営に力を注ぎ、政府も法人税等の優遇によりこれを後押ししてきました。しかし、その反面、労働者や中小企業の収入は長く抑えられ、市中を見回すと、例えて言うならば、宴会の会費も30年前から今もって5,000円程度と変わらないことなども、給与が長い間上がっていないことで経済が停滞してきたゆえんであります。今後豊かな社会の実現のためには、労働者や中小企業への再分配が適正に改善され、停滞していた社会全体が活性化していくことが極めて重要であると考えております。 次に、市職員の処遇改善についてお答えいたします。本事業は、国の新型コロナウイルス感染症克服、新時代開拓のための経済対策において、看護、介護、保育、幼児教育など新型コロナウイルス感染症への対応と少子高齢化への対応が重なる最前線において働く方々の収入を職種により月額で1%から3%程度を引き上げるため、国の補助事業として創設されたものであります。本事業は各現場で働く地方公務員の処遇改善に必要な費用についても対象となっておりますが、今回の市職員の処遇改善に当たっては、民間の給与水準を考慮した給与水準となるよう見直しを行い、月額で1%程度から3%程度の引上げを行うという本事業の趣旨を踏まえ、適正に対応したものであると考えております。 次に、今後の新型コロナウイルス感染症対策についてお答えいたします。新型コロナウイルスの感染が第6波の感染拡大の最中にありますが、本市はこれまでもその時々の状況に応じて市独自に検査体制の整備や、在宅者及び事業者への支援等に取り組んできました。今回の感染拡大は、オミクロンと呼ばれる新たに変異した株の感染力によって、今までの感染とは違う規模で拡大しています。この特徴として今までの株よりも比較的早く症状が出ることが判明したことから、濃厚接触者の待機期間について短縮の見直しが行われました。また、現在はオミクロン株がさらに変異した株の市中感染も確認されているようです。このように、以前の感染拡大の経験からは想定し得ない状況が起こり得る可能性があります。国ではその株の特徴を科学的に把握するとともに、ワクチンや薬の効果などを専門的に勘案した上で、最悪の事態を想定した対処方針が見直されていくことになるものと考えます。 本市においては、新型コロナ在宅支援相談窓口を市独自に開設し、市民の皆様からの困り事や不安に感じていることなどに看護師が丁寧に対応してきているところであります。今後においても、国の基本的対処方針の見直しに注視しつつ、保健所や医師会等とともに協議連携を図りながら、その時々の状況に合わせて最善の対策を進めてまいります。 次に、(仮称)「清流の美」「空間の美」「庭園の美」推進会議の設置に関する御質問についてお答えいたします。清流の美、空間の美、庭園の美は、富士山の湧水を源流とした清らかな川の流れと周辺の景観を生かしたまちづくりのコンセプトであり、そういった意味において今までの名称と何ら変わるものはございません。今まである浅間大社周辺整備白糸の滝周辺の整備と併せてとのお考えですかとの御質問ですが、併せてということではございません。富士山本宮浅間大社周辺においては、富士山の湧水から成る湧玉池、そして湧玉池を源流とする神田川を生かし、清流の美、空間の美、庭園の美をコンセプトに整備を進めてまいりたいとこれまで説明してまいりました。 一方、白糸の滝周辺では売店の集約化やエントランスとなるラウンドアバウト周辺の整備が進み、音止の滝の上流をなす芝川の眺望も格段によくなりました。芝川につきましても、富士山の湧水を源流とする清冽な水の流れは白糸の滝の来訪者の皆さんの耳目を潤してくれていることから、この芝川をより身近に感じていただけるよう、こちらについても清流の美、空間の美、庭園の美をコンセプトに整備を行ってまいりたいと考えております。 整備する地域が分かりづらくなっているように思うとの御指摘でございますが、今回(仮称)「清流の美」「空間の美」「庭園の美」推進会議の設置に当たっては、中心市街地においては浅間大社周辺、北部地域においては白糸の滝周辺をそれぞれの地域や景観に合った清流の美、空間の美、庭園の美を実現するための課題抽出と共通認識を持つための庁内横断の会議として位置づけがされております。このように、整備する地域については明確に分けておりますので、御理解くださいますようよろしくお願いをいたします。 次に、施政方針のおわりにからの2つの御質問にお答えいたします。まず1つ目、市長はやり残したことを成し遂げるとのことですが、どの部分でそのように思っていらっしゃるのか。また、残りの任期1年で、やり残したことを成し遂げていくのですか、このことについてお答えいたします。全国的に新型コロナウイルス感染症の第6波が猛威を振るう中、本市においても引き続き感染防止対策には力を入れていかなければなりません。同時に私は、厳しいコロナ禍においても、以前のように元気な富士宮市を取り戻したいという思いを強く抱いております。コロナ禍において世界遺産サミットは中止となり、フードバレーサミットも2年連続で延期となるなど、多くのイベントや催しが中止、延期を余儀なくされました。また、まちづくりにおいても、世界遺産富士山の表玄関にふさわしい清流の美、空間の美、庭園の美をコンセプトとした庭園都市の実現に向けて、静岡県富士山世界遺産センターから富士山本宮浅間大社周辺を中心とした中心市街地の整備や白糸の滝周辺の整備についても、用地確保等の問題からまだまだ道半ばの状況であります。施政方針で述べました「寧静致遠」のごとく、丁寧に、思いを持って、世界遺産富士山のまちにふさわしい品格のあるまちづくりという遠大な事業を一歩一歩、また一歩と歩みを前に進めていきたいと思っております。 次に、2つ目の質問の、市民が心豊かに暮らせるまちづくりをこれからも進めていかなければなりませんとありますが、市民が心豊かになるには何が必要なのかとお考えですかについてお答えいたします。市民が心豊かに暮らせるまちとは、先人たちがこれまで築いてきた歴史や文化、伝統を守り、市民が健康であるとともに、安全、安心な生活を送ることができることが大事であります。さらに、富士山の麓に住む市民の皆様の心が優しさと思いやりであふれ、楽しいときも大変なときも共に理解し合い、助け合い、支え合っていける、つまりそんな思いがあふれる市民がいるまちこそ、市民が豊かに暮らせるまちになるのではないかと考えております。そのためには日々の積み重ねが大事です。まず私が、そして市職員が誠実に市民と向き合い、富士山にふさわしい品格のあるまちづくりに邁進していかなければならないと思っております。 私からの答弁は以上であります。 ○議長(小松快造議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(宇佐美巧君) 私からは、保健福祉部に関わる御質問にお答えいたします。 まず、要旨(2)のうち、地域医療体制の確保と充実に関する医師会との協議についてお答えいたします。市と市医師会は特に新型コロナウイルス感染症への対応が始まった一昨年から頻繁に協議を重ねており、PCR検査場の設置、無症状者への検査体制の構築、在宅療養者への支援及びワクチン接種に関する事項など様々な取組につながっております。特にこの協議から、医師会員の診療所で判明した陽性者をスムーズに市立病院へつなぐ体制が確立しております。現在は喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症の対応に関する協議を優先しているため、ここ2年間は開催を控えましたが、これまで市医師会とは情報共有や意見交換をする場として年1回医療懇話会を開催してきているほか、市立病院の主催で地域医療連携推進委員会を年2回開催しています。また、市立病院長が医師会の地域医療連携運営委員会に参画し、地域医療連携に関する状況を共有しております。このように市と市医師会は常に話合いのできる関係性を確保していますので、この関係性を基に引き続き市立病院を中心とした地域医療に関するネットワークの維持に努めてまいります。 次に、病児保育を利用できる対象についてお答えいたします。病児保育の対象ですが、富士宮市民で満1歳以上からおおむね10歳未満までのお子さんに加え、市内の保育所や認定こども園、幼稚園などに通園している富士宮市民以外の満1歳以上からおおむね10歳未満までのお子さんも対象とすることを予定としております。現在大宮保育園では既に病後児保育を実施していることから、病児保育の対象をこの病後児保育の対象に合わせ実施することで、病気療養中から回復期までの一貫した保育が実施できるものと考えております。 次に、第8期障がい者福祉計画には障害者差別解消法改正に関わる取組をどのように盛り込んでいくのかについてお答えいたします。現行の計画である第7期富士宮市障がい者計画に、障害者差別解消法に関する取組として、「共生社会の理念の普及のため、関係機関や福祉団体等の連携による啓発活動を推進するとともに、マスメディア等の協力も得て、地域住民の理解促進のための広報活動の実施に努めます」と記載しております。令和6年度からの第8期富士宮市障がい者計画におきましても、今後示される国の指針や県の動向を注視しながら、障害者差別解消法への取組について盛り込んでいきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐野利幸君) 私からは、市民部に係る御質問についてお答えします。 初めに、要旨(2)の取組2のうち、宮タクの実証実験についてお答えします。本年度は3つの実証実験を実施しています。1つ目は、北部エリアから富士宮駅周辺の中心市街地までを乗り換えなしで乗車できるようにするもので、2つ目は、同じく内房エリアから富士宮駅周辺の中心市街地までを乗り換えなしで乗車できるようにする実証実験です。この2つの実証実験を検証したところ、新型コロナウイルス感染症の影響により、地元説明会などの利用促進活動ができなかったことや市民が外出を控えたことなどにより、実験の成否を判断することが困難であることから、実証実験の期間を令和4年度末まで1年間延長することといたしました。 3つ目は、全エリアを対象に、会員1名につき、会員ではない付添者1名の同乗利用を認める実証実験です。宮タクの会員は高齢者が多いことから、利用方法が十分理解できていない方や、一人で乗車することに不安を持つ方など、利用を躊躇していることが想定されます。このことから、身近な方と一緒に乗車することにより、利用方法を知る機会を創出し、不安を解消することにより、多くの方に宮タクを利用してもらうことを目的としています。検証の結果、利用方法を理解する機会となること、利用者の増加につながること、同乗者も運賃を支払うことで安定的な運用につながるなど多くのメリットが分かったことに加え、宮タクの運行事業者の同意が得られたことから実証実験を終了し、令和4年4月1日から本格運行をすることといたしました。 次に、今後の施策展開としては、令和4年10月1日から令和6年3月31日までの間に芝富地区と稲子地区でエリア拡大の実証実験を実施します。芝富地区と稲子地区は宮バスを運行しているため、現在宮タクを導入していない地域となります。市民アンケート民生児童委員などから、バス停までも歩いて行けない高齢者の移動手段の確保が求められており、また富士宮市第2次地域公共交通計画の中で宮タク未導入エリアへの宮タク導入の実証実験を計画していることから、芝富地区と稲子地区において実証実験を行うものです。その内容は、エリア名を芝富エリアと稲子エリアとし、それぞれ平日に上下2便を、自宅と富士宮駅周辺の中心市街地までの間を運行する計画としています。また、周知方法は、「広報ふじのみや」の掲載をはじめ、地元説明会などを実施し、利用促進を行う予定です。 これからもバスやタクシー事業者並びに地域の皆様と協議を行い、生活交通の利便性の向上を推進してまいります。 次に、要旨(3)の⑥、市内の豊かな自然資源を活用した婚活事業及び近江八幡市と連携したイベントの内容についてお答えします。市内の豊かな自然資源を活用した婚活事業とは、平成29年度から実施しているみや恋という事業のことです。みや恋では、市内を流れる日本三大急流の一つである富士川のラフティングを体験し、ニジマスやチーズ、豚肉などの地元食材を取り入れたバーベキューを提供し、参加者に富士宮市の豊かな自然を満喫していただき、より魅力的な婚活事業とすることで、多くの人に参加してもらえるよう工夫しています。特に本年度は新型コロナウイルス感染症対策のため、ラフティングから、現在市が推進しているE―BIKEに乗って市内北部の自然豊かな地域を巡る方法に変更するなど、今後も本市の自然資源を活用した事業に取り組んでまいります。 また、近江八幡市と連携したイベントにつきましては、全国的にも珍しい夫婦都市である両市の市民が名前のとおりめおとになれるよう、両市が協力して取り組む婚活事業で、非常にニュース性の高いものと考えています。来年度は富士宮市制施行80周年を迎えることに加え、再来年度が近江八幡市との夫婦都市提携55周年を迎えることから、周年事業として当市と近江八幡市それぞれで行っている婚活イベントを相互に開催し、市民レベルでの交流を図りたいと考えています。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それでは、私からは環境部に関わる御質問についてお答えいたします。 まず、要旨(2)のうち、都市公園整備の優先順位について、地元で土地の交渉をし、土地の手だてができたところから進める考えかについてお答えします。初めに、都市公園の整備状況ですが、昭和30年代から土地区画整理事業と併せて事業着手し、令和2年度末現在33か所、計画決定面積85.75ヘクタールの83.08%に当たる71.24ヘクタールが供用開始されております。都市公園の整備に当たっては、市街化区域内における宅地化や人口分布の動向及び既存公園の配置状況など地域の実情を把握するとともに、整備に当たっての要件となる敷地面積や形状及び周辺の道路状況などを考慮した上で必要性や区域の妥当性について検証し、場所を選定しておりますので、土地が手だてできたところから進めるというものではありません。公園整備に当たっては機能や役割に応じた一定規模の事業用地の取得が必要となることから、行政主体で地域の理解や協力を得て、地権者との合意形成を図るべく交渉を進めております。 続きまして、要旨(3)の①、ごみダイエットプロジェクトはこれまでのプロジェクトと違うのかについてお答えします。来年度のごみダイエットプロジェクトについては、これまでのプロジェクトを継続した上で、本年度策定した次期一般廃棄物処理基本計画に基づいてごみの減量化と資源化をさらに推し進めるもので、年間を通して雑がみの分別と食品ロス削減について取り組むと同時に、新たに市の公式アカウントを使用したSNSでの定期的な可燃ごみ削減に関する取組内容の啓発や、食品ロスの発生状況を把握するためのごみ袋開封調査の実施など、プロジェクト活動の見える化を工夫、強化していきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 総務部長。 ◎総務部長(滝川日出男君) それでは、私からは男性職員の育児休暇、取得率を上げることについてお答えいたします。 少子高齢化が進む中、夫婦共働きが増加している現代において、育児を行う個労働者が仕事と家庭を両立するため、また男性が育児のために一定期間休暇や休業を取得することは、本人にとって子育てに能動的に関わる契機として重要であるとともに、組織にとっても多様な人材を生かすマネジメント力の向上や子育てに理解のある職場風土の形成等の観点から重要となるため、男性が育児に参加する環境の整備は大きな意味があります。 当市では特定事業主行動計画において、男性職員の育児休業取得率25%以上、女性職員の育児休業取得率100%を数値目標としており、育児のための休暇制度の周知徹底、特別休暇の活用、休暇を取得しやすい環境整備、管理職を対象とした意識改革をより一層計画的に取り組んでいます。現在当市の育児休暇中の男性職員が新聞で連載されておりますが、市役所が率先して男性の育児休暇率の向上を図る取組をすることにより、民間企業の模範となるよう努めてまいりたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) 私からは、企画部に係る御質問について答弁をいたします。 地図情報システムインターネット公開とありますが、グーグルマップなど既存の地図サービスとの違いについてと、富士宮市独自のサービスは考えているか、このことについてお答えをいたします。 グーグルマップはグーグルが提供する地図アプリケーションで、世界中の衛星写真や航空写真、移動のルート検索などが行え、ストリートビューや3Dマップ等が表示でき、提供される情報閲覧を無償で利用できるサービスです。本市で予定している地図情報システムインターネット公開は、グーグルマップなどの既存の地図サービスのように地図の閲覧だけではなく、市役所で管理をしている市内の道路台帳、指定道路、舗装構成等の地図データをインターネット上で公開し、印刷などを無償で利用できるサービス提供を想定をしています。これにより、現在は市民や事業者の方が申請等の事前確認のため担当課の窓口で台帳や地図を閲覧し、路線名称、道路幅員、舗装種別、道路構造等の調査をしている作業が、業務時間外でどこからでもインターネット上で確認することができるため、市民サービスの向上につながると考えております。また、担当課の窓口の対応も減ることが想定されるので、業務改善につながるとも考えております。 地図情報システムには道路以外にもバス路線や宮タクのエリア、医療、介護施設、世界遺産富士山構成資産の場所など市が保有する様々な情報を掲載するなど、より多くの方々に利用していただけるものにしていきたいと考えております。 次に、市ホームページ掲載内容の充実とホームページ更新担当者の配置についてお答えいたします。スマートフォンの普及により、インターネットで手軽に情報を入手できる環境の方が増えており、行政サービスのデジタル化の観点からもホームページの役割は今後ますます重要になってきております。ホームページ掲載内容についてどのように考えているかということでございますが、市のホームページは利用者にとって情報が探しやすい、詳しい、分かりやすいということが重要であると考えております。 次に、所管課にホームページの更新担当者を置くことについてでありますが、現在各課には明確な担当者の配置をお願いをしてありません。富士宮市のホームページは、平成26年度から、簡単な操作でホームページを作成できるシステムを導入しました。このシステムにより、それぞれ事業に携わる職員が個々にホームページを更新できるようになりました。さらに、このシステムの操作研修を行い、スキルアップを行ってきました。その結果、掲載情報が増え、また各課が随時で更新することにより、発信がスピーディーに行われてきました。しかし、その一方で、作成者によりページの作り方や情報量、文書にばらつきが出てきていると認識をしております。そのため、令和4年度は利用者視点から分かりやすいホームページにするため、現在のホームページの全てのページの見直しを行うと同時に、令和4年5月からは、各課で作成したページを広報課でレイアウトや内容をチェックしてから公開する運用を開始し、ホームページ全体の編集的な調整を図る体制を整えていきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(深谷一彦君) それでは、私から産業振興部に係る質問として、要旨(3)、②、UIJターンの促進の中で若者の転入者と転出者の推移等についてお答えをします。 総務省統計局の社会動態の調査から、当市の男性は進学や就職などの時期に当たる10代後半から20代前半の転出が多く、女性は就職や結婚などの時期に当たる20代前半から後半にかけて転出が多くなっており、近年その傾向が高まっていることを認識しております。 若者の流出は、進学率の増加に伴い、首都圏の大学などに進学したものの、地方には働きたいと思える職種の選択肢が限られることが主な要因と捉えています。これらを裏づけるものとして、静岡県の経済団体や大学などで構成するしずおか産学就職連絡会の調査でも、県外への進学者のUターン率が年々下降しています。 一方、通勤が前提ではないテレワークなどが普及し、勤務地や時間の制約が少なくなるなど、多様な人材が活躍しやすい環境が整いつつあるため、首都圏一極集中から地方への分散の流れも広がってきています。当市ではこの状況をチャンスと捉え、進学や就職を控える年代に地域の課題などに触れる機会を提供し、将来の選択の幅を広げるとともに、家族や生活のゆとり、食べ物、文化、娯楽など地方での生活において若者が魅力を感じるまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。 私からは以上です。
    ○議長(小松快造議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(黒川和洋君) それでは、(3)、令和4年度重点施策のうち、都市計画道路田中青木線の用地取得の進捗状況と完成までの見通しについてお答えします。 まず、用地取得の進捗状況につきましては、県道三沢富士宮線から北側の県施行区間338メートルは令和3年度までに7件取得済みで、その南側の市施行区間282メートルは令和4年度の初旬に3件取得予定でございます。 次に、完成までの見通しでございますが、事業認可区間が県施行区間は令和11年度末、市施行区間は令和8年度末となっており、この事業認可期間内での完成を目指してまいります。 続きまして、大規模土地造成地基礎調査について、想定している規模、候補地及び調査箇所数をお答えします。平成19年より、静岡県では宅地造成等規制法に基づき、造成宅地防災区域の指定のため県内の造成宅地の調査を行い、1,103か所を造成宅地防災区域の候補地としました。 本事業の規模、候補地及び調査箇所ですが、都市計画法に規定される開発許可等に基づいて造成された宅地で、盛土面積が3,000平米以上もしくは盛土をする前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ盛土の高さが5メートル以上などの条件に当てはまる場所となり、富士宮市につきましては青木平、舟久保町、大岩峰台、大岩峰谷戸、山宮二ツ山、粟倉舟久保、山宮河原林、星山、外神東町、村山の10か所が候補地とされたため、これらの候補地について基礎調査を行い、安全性を確保し、県へ報告することとなります。 以上でございます。 ○議長(小松快造議員) 以上で、2番 若林志津子議員の代表質問を終了します。 次に、キセキを代表して、3番 近藤千鶴議員の質問を許します。3番 近藤千鶴議員。               〔3番 近藤千鶴議員 登壇〕 ◆3番(近藤千鶴議員) 皆さん、こんにちは。キセキの近藤千鶴でございます。市長の施政方針に対して代表質問をさせていただきます。 1、はじめについてでございます。自然災害や新しいウイルスとの闘いの中で、確かなものなど何もありません。あるとすれば、どんなことにも、災害にもしなやかに立ち直る心と、また自分の命や自分のまちは自分たちで守っていくという強い心しかありません。市民の皆様のそのような心をどのような施策で醸成させていくのでしょうか。 次に、富士山のあるまちに住むことに大きな誇りを持っていただきたいについてでございます。シビックプライドが今大変注目されています。市長が言われる、誇りを持つだけではなく、郷土愛の上にみずからがまちづくりに関わっていこうとするシビックプライドが大事だと思います。市民の皆様の当事者意識を醸成する富士山条例やまちづくり条例などの必要性を感じます。そのお考えはありませんか。 2、市政運営の基本的姿勢。取組1、「恵み豊かな未来づくり~世界遺産のまちづくり~」。交流できる場となる大型イベント会場についてでございます。施設確保の進捗状況について伺います。 取組2、「いきいき元気な未来づくり~安全・安心なまちづくり~」。公共建物長寿命化についてでございます。公共施設の44%が学校施設です。また、これから先、10年後には入学する児童の数が今の半分になってしまう現実を踏まえ、学校の統廃合を一刻も早く地域で話し合っていく必要を感じます。また、学校の適正化計画も作成しなければいけないと思います。市長のお考えはいかがでしょうか。 取組3、「誰もが輝く未来づくり~人口減少を克服するまちづくり~」。人口減少克服についてでございますが、国の存亡がかかった人口減少問題ですが、結婚の選択をしない方たちや、また晩婚化などへの施策をどのように考えていますか。また、少子化問題の危機感に対して市として思い切った施策が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 3、令和4年度の重点施策でございます。①、富士山の自然と調和した循環力があるまちづくり。電気自動車やプラグインハイブリッド車の推進について。市民に推進するにはまず公用車からやっていかなければ市民の協力は得られないと思います。市としては電気自動車や燃費のいい車などをどのぐらいの割合に変えていきますか。 ②、富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくり。農林水産業の振興についてでございます。後継者のいなくなった遊休農地問題については即効性のある施策が求められますが、遊休農地の対策はどのようなことを考えていますか。 ③、 みんなの幸せと潤いを創出するまちづくり。PCR検査の補助金についてでございます。補助金が後で戻ってくる場合、市民の方の負担が大きいので、差引きして補助してほしいという市民の皆様の要望も届いております。その要望にお応えしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ④、郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくり。(仮称)富士宮市立郷土史博物館について。市議会の皆様に説明しますと言われておりますが、まずは市民の理解を得ることが重要だと考えます。市民の皆様は、知っていても、理解されていない方が多々おります。市民の皆様への周知を徹底してほしいと思いますが、いかがでしょうか。 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) それでは、私から企画部に係ること、御質問について答弁をさせていただきます。 まず、どんなことにも、災害にもしなやかに立ち直る心と、自分の命や自分のまちは自分たちで守っていくという強い心を市民の皆様にどのような施策で醸成させていくのでしょうかについてお答えをさせていただきます。大変難しい質問であると感じました。議員の御質問は、どんな厳しい状況に置かれても、生きていく上で強さ、しなやかさということから、みずからに備えていればそれに向き合うための前向きな力に変えることができる、そんな思いからのものではないかと推察をさせていただきました。市民一人一人に強さ、しなやかさを醸成させていくために具体的な施策を個別につくり上げるというのは、一筋縄ではいかないように思っております。しかし、須藤市長はかねてからまちづくりの中に有徳を掲げてきました。「広報ふじのみや」目指せ!富士宮版ふじのくにづくりの中で、111回にわたり多くの先哲の言葉、エピソードなどを市民の皆様に紹介をしてきました。その多くの言葉やエピソードから感じたことがあります。しなやかさ、強さ、こういうものが人を思いやる気持ち、郷土を大事にする気持ち、そのようなことからも形成されるのではないかということです。今や全世界の共通の合い言葉となっているSDGs。SDGsの基本精神は「誰一人取り残さない」となっております。SDGsを知り、そして自分のできることを少しずつ実践をしてみること、そのような取組からも、人を思いやる、郷土を大事にするということが育まれると考えております。議員御質問の強さ、しなやかさ、その醸成という点については、本市のSDGsの取組を有徳のまちづくりの視点からも感じてもらえるような工夫をしてみたいと思っております。 次に、シビックプライドの重要性と市民の皆様の当事者意識を醸成する富士山条例やまちづくり条例などの必要性についてお答えいたします。現在市としましては、シビックプライドの醸成を目的として条例をつくることは考えておりません。しかし、市民の当事者意識を醸成するには、市民が地域のことを知り、関心を深めることが大変重要であると考えており、具体的な取組を行っているところでございます。その一つが「広報ふじのみや」の特集記事です。市民の皆様に本市が誇る地域資源などを分かりやすく知ってもらうために、幾つかの企画をしております。少し御紹介をさせていただきますと、別冊型で制作をしました世界遺産富士山の構成資産ごとに深掘り解説をした特集記事や、流鏑馬まつり、オールコック、スペイン空手チームとの交流、鎌倉時代の富士宮などの特集記事があります。これからも様々な取組の中でまちの魅力や課題を取り上げ、市民の皆さんが自分たちの住むまちについて考える機会を提供していくことで、さらにシビックプライドを醸成していきたいと考えております。 次に、交流できる場と大型イベント会場について、施設確保の進捗状況を伺います、このことについてお答えをいたします。ここ数年、これまで会議や様々な催し等の会場として多くの皆様に利用されてきました市内の民間施設が相次いで閉鎖をされました。本市では、多くの人が集い、交流することができる場の確保が大きな課題であると認識をしております。コロナ禍によりオンライン会議が普及するなど、人々の行動や価値観も変化してまいりました。しかしながら、一方で、実際に対面で交流できることの価値も変わらずに残っていくものと考えております。施設確保に向けた具体的な方策等についてはまだこれからとなりますが、まずはニーズの把握や確保の方法の研究について取り組んでいきたいと考えております。 次に、人口減少問題について、結婚の選択をしない方たちや晩婚化などへの施策をどのように考えていますかについてお答えをいたします。本市では、人口減少を克服するためのまちづくりとして、結婚、出産、子育てを希望する人について切れ目のない支援に取り組むことで、結婚、出産、子育てを迎える世代に対する温かい社会の実現を目指しています。また、結婚の選択をしない方たちや結婚が遅い方たちについても、子どもや家庭の大切さを考える機会をつくることや、経済的な支援、雇用環境の改善など、本人の夢や希望が叶うまちづくりを進めていかなければならないと考えております。 次に、少子化問題の危機感に対して市として思い切った施策が必要だと思いますが、いかがでしょうか、このことについてお答えいたします。人口減少は現在の日本が抱える大きな社会問題の一つであり、多くの自治体がこの問題に真正面から取り組んでいるところであります。しかし、人口減少は複合的な要因によって生じる事象でありますので、特効薬のような取組は存在しないと思っております。1つの取組ではなく、婚活、結婚支援、子育て応援、母子保健、児童福祉、就労、移住・定住、シティーセールスなど政策を総動員して取り組むことこそ人口減少克服のための方法だと考えております。政策を単独で実施していても効果は限定的なため、事業間の連携によって効果を高めるとともに、行政だけではなく、市民協働や官民が連携することも大きな推進力になります。施策については工夫がまだできると思っております。第5次富士宮市総合計画後期基本計画や第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略にも課題の克服に向けた施策を位置づけておりますので、これからも多くの皆様のお知恵をお借りする中で、さらに進化した施策の下、人口減少の克服に取り組んでまいりたいと思っております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) それでは、発言項目の1、要旨の(2)、これから先、10年後には入学する児童の数が今の半分になってしまう現実を踏まえ、学校の統廃合を地域で話し合っていく必要性、また学校の適正化計画の作成についての考えをお答えします。 人口減に伴う少子化の問題は、本市だけではなく、全国的な問題であり、市としても喫緊の課題であると考えています。そのため、まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、官民が協働して市民の皆さんが多様なライフスタイルを実現できるように、若い世代における出会いから子育てまで切れ目のない各種施策を実行しているところです。学校の統廃合を地域と話し合っていく必要性については、現在市内の全ての学校において地域とともにある学校を目指し、地域との連携、協力を推進しています。次代を担う子どもたちを地域と学校が共に育てるという視点から、どの学校にも学校評議員がおり、年に数回行われる会合において、保護者や地域が学校と一緒になって、子どもたちのこと、学校のことを話し合っています。このように、統廃合のことだけでなく、学校運営全体について地域の声を学校側が聞くことができるようになっています。 次に、適正化計画の作成について、現段階では計画の作成を考えておりません。子どもの数の減少に伴い、学校が成り立たなくなったときには、休校や廃校をせざるを得ないと思います。しかし、学校は地域の拠点ですから、なるべく残したいと考えております。今後休校や廃校を検討する地域や保護者の方の意見がまとまりましたら、市としましても地域と一緒になって該当する学校の方向性を考えていきたいと思います。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 私からは、要旨(3)の①、電気自動車やプラグインハイブリッド車の推進についてお答えします。 公用車についてはこれまでも低燃費自動車の導入に努めており、今後も更新のタイミングで電気自動車やプラグインハイブリッド車への転換を検討していく考えであります。2050年までのゼロカーボン達成に向けて、特殊車両等の代替できる電動車がない場合を除き、それ以外の全ての公用車については電動化を進めていく必要があるため、導入方法や車両の技術開発の状況等を調査研究し、できるだけ早い段階で電動化が達成できるよう取り組んでまいります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(深谷一彦君) それでは、私からは要旨(3)、②、後継者のいなくなった遊休農地問題については即効性のある施策、遊休農地への対策についてお答えします。 市と県では荒廃農地再生・集積促進事業を実施しております。この事業は認定農業者などが農地の再生作業を実施する際にほぼ自己負担がかからない補助事業であり、遊休農地のさらなる活用を促進するとともに、意欲的な農業者の経営発展を支援するものです。 また、農業委員会では本年度から農地の取得要件を一部緩和し、遊休農地が相当程度存在する区域内において10アール未満の遊休農地を初めて取得する場合、農地取得の下限面積を1アールに設定することとし、農業資格がなくても農地を取得できる制度を始めたところです。 いずれにしましても、遊休農地を再生するためには多大な労力や費用を費やすことになり、困難な状況になるため、遊休農地になる前に農地中間管理機構により農地の斡旋をすることによって、遊休農地をつくらないことが重要であると考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(宇佐美巧君) 私からは、要旨(3)の③、PCR検査補助金の費用を差し引いて補助してほしいとの御要望についてお答えいたします。 本市において実施している新型コロナウイルス感染症の検査のうち、無症状の方に対する検査は、市医師会の御協力をいただき、協議を重ねながら事業を継続しております。この事業につきましては、市内医療機関にて自由診療で実施していることから、その価格は各医療機関がそれぞれ設定しております。そして、その費用負担は健康保険が適用されないため、検査を受ける方御自身が一旦全額を負担するものとなっております。 現在本市ではこの費用に対し補助を行っておりますが、補助金の交付手続は検査費用を医療機関にお支払いいただいた後の償還払いとしております。その理由は、まず感染の懸念がある方が対象者であることから、事前の手続での接触を避けるとともに、迅速に検査の御案内をして、電話などでの申込み完了後、直接医療機関に行けるようにすること、もう一つは、補助対象となる条件によって補助額が異なることから、医療機関での事務が繁雑となることです。さらには、検査を実施した医療機関にとりましても、費用請求事務が不要なことから事務負担が軽減され、検査体制を確保することにつながっていることも大きな理由の一つです。これらのことから、今後におきましても現在の償還払いの方法を継続してまいります。 なお、生活困窮などにより、検査費用の一時的な負担が難しい方については、一時的に立替えが可能な場合がございますので、福祉総合相談課におつなぎいたします。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私から要旨(3)、④、(仮称)富士宮市立郷土史博物館について市民の皆様への周知を徹底してほしいと思うが、いかがかについてお答えいたします。 (仮称)富士宮市立郷土史博物館の基本構想について、市議会へは3月22日の全員協議会で説明させていただきます。また、市民の皆様への周知もとても重要であると考えており、詳細は検討中でありますが、できるだけ多くの機会を設け、丁寧に説明していきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 以上で、3番 近藤千鶴議員の代表質問を終了します。 この際、暫時休憩します。                                     午前10時03分休憩                                                                            午前10時30分開議 ○議長(小松快造議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 代表質問を継続します。 育成を代表して、16番 佐野和也議員の質問を許します。16番 佐野和也議員。〔16番 佐野和也議員 登壇〕 ◆16番(佐野和也議員) 小松議長の許可が下りましたので、通告順に従い、会派育成を代表し、議席番号16番、佐野和也、須藤市長の令和4年度施政方針に対して代表質問を行います。 まず初めに、新型コロナウイルスオミクロン株の流行により、市民の暮らしにも影響が出ています。ワクチン接種新型コロナウイルス対策を最優先に進め、市民の生活を守り、さらに新型コロナウイルス感染症が収束したときに市民が今までの生活になるべく早く戻れるよう、より一層の対応が必要と思われます。また、市制施行80周年という節目に市と市民が一体となって取り組むことにより、新しい富士宮市をつくっていくことが今の富士宮市に必要であると考えます。2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、俗に言う2025年問題を迎え、高齢者問題にも取り組んでいかなければなりません。ぜひとも、富士宮市に住んでよかったと誇りに思えるよう、これからの市政運営に期待し、以下質問いたします。 初めに、新型コロナウイルスへの対応を最優先に進めるとあるが、具体的な施策を伺います。 3回目ワクチン接種について、接種率等を伺います。 市政発展の新たな取組の具体的な内容について伺います。 次に、元気に輝く国際文化都市の実現に向けて、具体的に何をスピード感を持って行うのか。 (2)、市政運営の基本的姿勢。無症状者と濃厚接触者へのPCR検査への助成について伺います。 次に、市として抗原検査キットの不足に対してどのように考えているか。 仕事や住居を失うケースをどのくらい想定しているのか。また、どのような支援を考えているのか。 浅間大社周辺を中心とした中心市街地の整備はどのくらい達成されているのか。また、今後どのようにしていくのか。 富士宮駅前広場及びその周辺の快適で機能的な空間の創出とは具体的にどのような内容なのか伺います。 多様な災害に対するインフラの強靱化対策として具体的な内容。 人口減少に対する対策としての具体的な考えについて伺います。 (3)、令和4年度重点施策から、①、富士山の自然と調和した循環力があるまちづくり、ゼロカーボン推進戦略の具体的な施策について伺います。 環境教育や環境学習を学校のニーズに合わせとあるが、どのようにつなげていくか。 落じん灰を資源化する取組の具体的な内容について伺います。現在の焼却灰の委託方法、施設改造の費用対効果、今後の焼却灰の処分について伺います。 ②、富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくり。畜産業の施設整備に対する補助の内容について伺います。 中小企業等の経営基盤の強化とは具体的にどのようなことをするのか。 ③、みんなの幸せと潤いを創出するまちづくり。地域のネットワークづくりと地域を担う人づくりに努めるとあるが、自治会への加入や地域の行事参加など市としてどのように推進していくのか。 ④、郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくり。校舎やトイレなどの営繕工事を効率的かつ計画的に進めるとあるが、現在どのように進んでいるか。 ⑤、富士山の魅力を発揮した快適なまちづくり。老朽化した水門はどのくらいあるのか。 ⑥、豊かなコミュニティを持つ安全・安心なまちづくり。防犯カメラの設置があまり進んでいないようだが、自治会への周知はどうなっているのか。また、これからどのように周知していくのか。 ⑦、市民と一緒に取り組むまちづくり。少子化対策について、若者が集まるようなどのようなアイデアを考えているのか。 以上、御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(小松快造議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(宇佐美巧君) 私からは、保健福祉部に関わる御質問にお答えいたします。 まず、要旨(1)のうち、新型コロナウイルスへの対応を最優先に進めるための具体的な施策としての3回目のワクチン接種についてお答えいたします。新型コロナウイルスワクチンにつきましては、1回目、2回目の接種により、ウイルスへの免疫が高まるとされていますが、感染予防効果や、高齢者においては重症化予防効果が時間の経過に伴い徐々に低下していくことが示されています。そこで、2回目の接種完了から一定期間が経過した方を対象に、3回目の接種を開始したところです。3回目の接種により、低下した感染予防効果や重症化予防効果を高める効果があることが臨床試験や様々な疫学研究で報告されており、市民の命と健康を守るための新型コロナウイルス感染症対策を強力に推し進める施策の一つであります。 次に、接種率ですが、まず2月27日時点での2回目の接種完了者は全体では10万1,174人、接種率は77.10%という状況です。そのうち65歳以上の高齢者は3万6,228人で、接種率は93.85%となっています。同じく2月27日時点での3回目接種の接種状況は、全体では接種者1万9,379人で、接種率14.77%となっています。そのうち65歳以上の高齢者は1万5,252人で、接種率39.51%となっています。 なお、3回目接種につきましては、当初2回目の接種完了から8か月以上経過したものとされていましたが、その後の厚生労働省からの通知により、ワクチンの量や接種体制などに余力がある場合、また予約枠に空きがある場合は6か月以上の接種間隔により前倒しを図り、早期の接種を推し進めることが示されたことを受け、本市においても接種券の郵送を予定より早め、接種券の発送時期を当初の2回目接種完了後7か月経過から、2期中旬には6か月半経過に、さらに2月下旬には6か月経過と前倒しを図り、接種券到着後すぐにコールセンター及びインターネットでの予約が可能となるよう受付体制を整えております。今後も市民に安心して3回目のワクチン接種を受けていただけるよう、ワクチンの安全性や有効性について周知、啓発してまいりますとともに、安全な接種体制の整備に努めてまいります。 次に、要旨(2)のPCR検査への助成と検査キットの不足に対してどのように考えているかについて一括してお答えいたします。まず、PCR検査の助成について、市内における感染拡大の防止や社会生活、インフラ施設の安定的かつ継続的な運営支援、医療・福祉インフラ施設におけるクラスター対応支援を目的として、無症状者を対象としたPCR検査実施事業を行っています。令和3年度につきましては、2月末日時点で2,542件の申請を受け付け、検査を実施してまいりました。この事業の効果としては、濃厚接触者などが早期に精度の高いPCR検査などを受けられる体制を整えることで、事業の目的としている感染の拡大防止、各事業の運営継続に寄与していると考えております。現在は第6波の影響により、PCR検査に使用する試薬が不足していること及び検査機関が逼迫していることに鑑み、市医師会と協議し、症状のある方の検査を優先するため、一時的に対象者を限定して受け付けております。具体的には、陽性者と接触した市内の社会生活インフラ施設に勤務する方や重症化するリスクの高い方に限定して受け付けておりますが、今後の検査体制につきましても、検査の状況などを勘案し、引き続き市医師会と協議しながら対応してまいります。 次に、抗原検査キットにつきましては、全国的に不足している旨の報道もされておりますが、市の状況といたしましては、一部の店舗においてキットを使用した検査を実施しつつ、販売も行っていると伺っています。しかしながら、入荷のめどが立っていない店舗も中にはあるようですので、PCR検査と同様に、抗原検査キットにも第6波の影響があるものと考えております。 このような状況に対し、国においては医薬品販売団体などに対し、行政検査を行う医療機関や自治体に優先的に検査キットを供給するよう要請を発出していることや、検査キットの確保が困難な医療機関から厚生労働省が緊急的な購入希望を受け付ける仕組みが整備されています。市におきましては、このような状況などを注視しつつ、さきに申し上げたように、市医師会と協議を重ねながら、その時々で最善と考えられる検査体制を整えてまいります。 次に、仕事や住居を失うケースをどのくらい想定しているのか、またどのような支援を考えているのかについてお答えいたします。市では福祉総合相談の一環として実施している生活困窮者自立相談支援事業において、仕事や住居を失うケースを把握しております。把握した相談につきましては、支援関係団体が一堂に会する支援調整会議を毎週1回開催し、支援方法を多面的に検討しております。この会議の中で、仕事を失ってしまった人は就労準備支援事業に、住居を失ってしまった人は職と住を無償で提供する一時生活支援事業に、住居を失うおそれがある人は家賃補助を行う住居確保給付金支給事業にそれぞれつなげ、個々の実情に応じた適切な支援を実施しているところです。なお、この会議にはハローワーク富士宮の就労支援担当者にも御参加いただいております。 今年度は2月末日時点で就労準備支援事業を78人が利用し、そのうち24人が就労を果たしております。また、一時生活支援事業は10人が利用しており、住居確保給付金支給事業は63人が利用しております。来年度につきましては、就労準備支援事業の利用者を70人程度、一時生活支援事業の利用者を15人程度、住居確保給付金支給事業の利用者を40人程度と想定しております。 なお、これらの制度を活用しても生活の立て直しが困難な場合には、最後のセーフティーネットと呼ばれています生活保護制度の活用を検討することとなります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) それでは、企画部に係る御質問につきまして答弁をさせていただきます。 市政発展の新たな取組の具体的な内容についてお答えをいたします。国は令和4年度の予算編成における基本方針の中で、成長を生み出す4つの原動力として、グリーン、デジタル、地方活性化及び子ども・子育てへの予算の重点化を進めていますが、本市においても現在策定中の第5次富士宮市総合計画後期基本計画の中で脱炭素社会の実現、自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、子育て支援などを軸に、市政発展に向けた新たな取組を展開していきたいと考えております。 具体的には、2050年までに本市の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す脱炭素社会の実現に向けた取組では、本年1月に策定した富士宮市ゼロカーボン推進戦略に基づき、既存の公共施設に太陽光などの再生可能エネルギーの設備を導入するための可能性調査を行うほか、創エネ蓄エネ機器等設置費補助助成の拡充や地域エネルギーの地産地消などを進めます。 また、自治体DXの推進では、人口減少社会における行政サービスのさらなる向上を図るため、オンライン決済機能つきの電子申請システムや、諸証明手数料を窓口とオンラインの双方でキャッシュレス決済できる機器を導入するほか、マイナンバーカードを活用して図書館で本を借りられるようにするなど、市民サービスの向上につながる行政のデジタル化を進めます。 また、子育て支援の取組では、新たに大宮保育園内で病児保育を開始するとともに、5月には児童館らっこが開館することから、子育て支援センターを閉鎖することで児童館を子どもの新しい遊び場とするだけではなく、子育て支援の拠点として運営をしていきます。 そのほか、本年度中に計画を策定する自転車活用推進計画の推進や、人口減少の克服に向けた関係人口の創出など、地域活性化に資する新たな取組につきましても着実に進めていきたいと考えております。 次に、元気に輝く国際文化都市の実現に向けて、具体的に何をスピード感を持って行うのか、このことについてお答えをいたします。第5次富士宮市総合計画では、将来都市像の実現に向けて3つの重点取組と7つの基本目標を定めるとともに、その達成状況を図るため、令和7年度を目標とする成果指標を示しています。第5次富士宮市総合計画も折り返し地点を迎える中、まずはこの成果指標に対して遅れが生じているものについてスピード感を持って実施してまいります。そのほか、現在策定中の第5次富士宮市総合計画後期基本計画の中では、3つの重点取組の下に、今回新たに1、自然環境と共生した持続可能なまちづくりプロジェクト、2、みんながつながる関係人口創出プロジェクト、3、人口減少に打ちかつスマート自治体プロジェクト、この3つの重点プロジェクトを追加いたしました。こちらにつきましても、第5次富士宮市総合計画の計画期間が残り4年間となることから、その目標達成に向けてスピード感を持って取り組んでいきたいと考えております。 次に、浅間大社周辺を中心とした中心市街地の整備に関する御質問についてお答えをいたします。まず、どのくらい達成されているのかについてお答えをいたします。富士山本宮浅間大社周辺の整備については、富士宮市世界遺産のまちづくり整備基本構想に基づき、整備を進めております。中心市街地、とりわけ静岡県富士山世界遺産センターから浅間大社周辺を含む南北については、浅間大社の門前町としての趣を生かしたにぎわいの創出をテーマに、3つのゾーニングに分けて整備を進めております。浅間大社の東側、県道富士宮富士公園線を挟んだエリアについては、交流拠点創出ゾーンとして民間活力を積極的に導入し、市民が昼、夜間に楽しみ、交流できる拠点づくりを行うこととしています。市が所有する旧花と食の元気広場にはプロポーザルを実施し、マウントフジ・ブリューイングを誘致、また県道富士宮富士公園線については、歩行者の安全確保の観点から、静岡県により歩道が整備されております。本年度関係地権者の協力も得られ、新たな事業進捗も見込めるところでございます。そして、富士山世界遺産センターから浅間大社に向かう歩道及び沿道を中心としたエリアについては、参道軸創出ゾーンに位置づけをしております。富士山世界遺産センターへの来訪者を浅間大社や商店街に誘導する中心市街地のまちづくりにとって極めて重要なエリアであることから、個別計画として富士山本宮浅間大社周辺整備計画を策定し、整備を行っております。富士山世界遺産センター東側については既に富士山せせらぎ広場として整備されているほか、神田宮橋北側の左岸については県の河川改修に合わせて用地を取得し、神田川広場と一体的に整備いたしました。また、神田宮橋北側の市道宮町5号線の整備については、今年度一部土地について買収を終える予定でおります。また、浅間大社西側市有地、旧宮のにぎわい広場は、プロポーザルにより、ベーカリー・カフェの建設準備が進められております。また、宮町商店街が管理するアーケードの一部を撤去し、神田川からの浅間大社の眺望を改善いたしました。浅間大社前の東西に延びる商店街については、にぎわい創出ゾーンに位置づけをしております。民間活力を誘導するとともに、にぎわいのあるまち並み形成に努めるとしています。ここでは商工部門により空き店舗や空き地への出店補助を行い、新規出店を促すとともに、モニュメントの修繕等により修景改善を行っております。これら整備がどれぐらい達成されているかについては世界遺産のまちづくり推進会議において進捗状況を確認しており、48の確認項目中、完了したもの、継続中であるものを合わせて37項目、本年度以降完了を見込むものが11項目でございます。 次に、今後どのようにしていくのかについてお答えいたします。基本的には、先ほど説明いたしました富士宮市世界遺産のまちづくり整備基本構想、富士山本宮浅間大社周辺整備計画に基づき整備を進めることになりますが、令和4年度はさらに本事業を推し進めるため、(仮称)「清流の美」「空間の美」「庭園の美」推進会議を設置します。この会議において、関係各課で共通認識を持ちながら課題共有を図り、今後の方策等を横断的に検討してまいりたいと考えております。 次に、人口減少に対する対策として具体的な考え、このことについてお答えをいたします。現在本市においては2010年をピークに人口減少が緩やかに進行しており、今後もこの傾向が続くと見込まれております。また、社会動態を見ても、ここ数年社会増減は均衡しているものの、若い世代の転出超過が大きくなっています。人口減少は現在の日本が抱える大きな社会問題の一つであり、多くの自治体がこの問題に真正面から取り組んでいるところであります。本市では現在人口減少の克服や東京一極集中の是正に対する具体的な取組を整理した第2期富士宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、その中で本市の強みを生かして地域の活性化を図ることで、将来にわたって住みよいまちをつくることとしています。ここで言う本市の強みとは、1、富士山の力、2、地域の力、3、東京圏との距離が持つ力と整理していることから、まずはこれらの強みを最大限に生かした施策を強力に推し進めるとともに、人口減少は複合的な要因によって生じている事象であり、特効薬のような取組は存在しないことから、婚活、結婚支援、子育て応援、母子保健、児童福祉、就労、移住・定住、シティーセールスなどあらゆる施策を総動員して人口減少の克服に取り組んでまいりたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(黒川和洋君) 私から都市整備部に関する御質問にお答えいたします。 市政運営の基本的姿勢のうち、富士宮駅前広場及びその周辺の快適で機能的な空間の創出とは具体的にどのような内容なのかについてお答えします。事業の範囲は富士宮駅北口の2階ペデストリアンデッキ、1階のバス・タクシー乗り場、駅前広場に隣接する市道、富士宮駅南口のふれあい広場です。 具体的に主な事例を挙げますと、駅北口ではペデストリアンデッキの耐震補強、エレベーターの設置、車椅子用のタクシー乗降所と一般車両の降車場の増設、液晶型掲示板のデジタルサイネージの設置、案内サインの更新、バリアフリー動線の確保、タイル及び舗装の打ち替え、券売所と待合所及びトイレの再配置等を計画しております。施設の再配置により、1階のバス乗降場に広い空間が創出されるため、すっきりと明るい広場になると考えております。また、駅南口広場では舗装の打ち替え、照明やベンチ等施設の更新など、利用者のくつろげる広場を計画しております。快適で機能的な空間の創出のために、誰にでも安心、安全で、分かりやすく、歩きやすく、良好な景観の広場にしていきたいと考えております。 次に、多様な災害に対するインフラの強靱化対策として具体的な内容についてお答えいたします。現在市内には856橋の橋梁があり、全ての橋梁を5年ごとに点検を実施し、橋梁の健全度を調査しております。この点検結果により策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づき、緊急輸送路上の橋梁、孤立集落となる橋梁など重要度の高い橋梁から長寿命化修繕を実施しております。近年様々な災害が発生する中、被災時においては災害復旧はもとより復旧援助、支援物資等の運搬にいかに迅速な対応ができるかが重要だと考えていることから、インフラの強靱化対策として主に橋梁の長寿命化を推進しております。 次に、老朽化した水門はどれくらいあるのかについてお答えします。市では平成19年度から令和元年度の3年間で市内全域の水門調査を行った結果、市で管理する水門が624基あることが確認できております。特に重要な16水門の老朽化が進んでいることから、市街地治水水門改修事業として優先順位を立て、更新していくとともに、防災対策として河川監視カメラや緊急操作を行えるよう遠隔操作装置を設置し、市街地の快適で安全、安心なまちづくりに努めてまいりたいと思っております。今後水門点検業務として市内の管理水門を5年に1回程度、年間約120基の点検及び補修を行いながら、点検で見つかった補修不能なものについては計画的に順次対応していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(小松快造議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 私からは、環境部に関わる要旨(3)の①の全てについてお答えいたします。 まず、ゼロカーボン推進戦略の具体的な施策についてと、環境教育や環境学習を学校のニーズに合わせてとあるが、どのようにつなげていくかについてまとめてお答えします。 初めに、ゼロカーボン推進戦略の具体的な施策については、地域資源を活用した再生可能エネルギーの導入を積極的に推進し、地域の消費電力の脱炭素化を図るとともに、省エネ設備の導入や建築物の省エネ化等の徹底した省エネルギーを推進し、市域のエネルギー消費量の削減を目指す計画であり、同時にそれらの取組を多様な主体のパートナーシップによる地域循環共生圏の形成を通して前進させるとともに、市民、事業者に対して環境に配慮したライフスタイルへの転換を積極的に周知、啓発し、市域が一体となったオール富士宮でゼロカーボンシティーの実現に取り組む内容となっております。 次に、環境教育や環境学習を学校のニーズに合わせてとあるが、どのようにつなげていくかについてお答えします。市では平成15年度から市内小中学校の学校版ISOとして、学校ごとに地域の実情に沿った環境活動を実践する地球にやさしい学校、平成18年度からは小学生を対象とした環境教育として地球温暖化防止の取組を実践するアース・キッズ事業を実施しています。これらに加えて、昨年度からは、児童生徒が関心のある身近な地域の環境問題に取り組んでもらうよう、事前打合わせにより、学校の要望に合わせた企画である宮エコキッズ学習を行っています。小中学校から環境教育や学習の機会を持つことで、地域の環境保全に対してみずから行動し、解決策を見いだす能力を身につけることや、児童生徒の環境保全意識を高めて地球温暖化防止に取り組んでいく人材育成につながるよう、今後も環境教育等の機会の提供、周知啓発、情報発信を推進してまいります。 続きまして、落じん灰を資源化する取組の具体的な内容についてお答えします。落じん灰とは、主灰のうち、ストーカ炉の火格子の隙間から落下する灰のことで、主灰全体に約4%含まれ、様々な金属の含有率が高いと言われており、これを分別回収し、資源として民間事業者へ売却したいと考えております。清掃センターから発生する焼却灰は7割を外部委託による資源化、残り3割を最終処分場に埋立処理しており、外部委託処理は焼成、セメント化、溶融の3つの方法で資源化しています。落じん灰を分別回収することで、焼却灰の外部委託費の削減につながります。 来年度、焼却施設内の灰コンベヤー室の更新を行う計画ですが、それに合わせて現落下灰搬送装置を落じん灰回収装置に改造します。本事業の費用対効果ですが、施設改造に係る費用は、落じん灰の売却益と焼却灰の処理費の削減により、約10年間で回収できる見込みです。 また、今後の焼却灰の処分については一般廃棄物処理基本計画に基づいて全量を外部委託し、資源化を進めていきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(深谷一彦君) それでは、私から産業振興部に係る質問にお答えします。 初めに、要旨(3)、②、畜産業の施設整備に対する補助の内容についてお答えします。現在市では畜産競争力を強化して収益性を向上させるため、国のプログラムを活用して、畜産農家をはじめとする農業関係者と協働で畜産クラスター計画を策定し、県の認定を受けて、耕種農家のニーズに対応した良質な堆肥の生産と流通体系の確立などに取り組んでいます。令和4年度も、計画に位置づけられた畜産農家の中心的な役割を果たしている農家に対し、環境問題への対応に必要な施設の整備について国庫補助金を交付いたします。具体的には、養鶏事業者が堆肥関連施設の整備を計画しており、そのうち発酵舎の新築と、攪拌・発酵装置や袋詰め装置、ペレットラインの設置に要する費用に対し2分の1を補助金として交付するものです。 次に、中小企業などの経営基盤の強化とは具体的にどのようなことをするのかについてお答えします。中小企業などが経営基盤を強化するためには、持続的な成長の実現や生産性の向上が求められます。そのためには、魅力ある商品の開発、販路拡大、多彩な連携関係の構築と展開、制度融資の充実などが重要と考えております。市では新型コロナウイルス感染拡大等により、市内の中小企業などの経営に大きな影響が出ている状況を踏まえ、経済対策を中心に各種事業を実施しております。 主なものとして、1つは県の経済変動対策貸付資金を利用する中小企業などに対して県の利子補給に上乗せし、3年間実質ゼロ金利になるように、残りを市が全額補助する経済変動対策貸付資金利子補給補助金であります。この事業により、中小企業などの資金繰りを支援しております。 もう一つが、昨年4月にスタートした中小企業総合支援事業、ビジネスコネクトふじのみやであります。このビジネスコネクトふじのみやは、富士宮市、富士宮信用金庫、富士宮商工会議所、芝川商工会の4者が連携し、経営や事業継続に関する相談、販路拡大、創業支援など幅広い相談を受け、4者それぞれが持つ支援メニューを共有し、提供することで、迅速かつ適切に支援を行う体制を整えています。また、専門のコーディネーター2名を配置し、充実した支援体制を整備しております。 今後も相談体制を強化、充実させ、中小企業などの基盤強化を図ってまいります。 私の答弁は以上です。 ○議長(小松快造議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐野利幸君) 私からは、市民部に係る御質問についてお答えします。 初めに、要旨(3)の③、自治会への加入や地域の行事参加など市としてどのように推進していくのかについてお答えします。自治会への加入については、市外からの転入者や市内転居者への対応として、市民課で手続をする際、自治会加入の手続や活動内容についての案内文と加入連絡用の返信はがきをお渡しし、自治会への加入をお願いしております。また、令和元年度から自治会による子どもの見守り活動などを掲載したチラシを新入学児童の保護者へ配付し、自治会活動の周知と加入促進に努めました。加えて、昨年度から集合住宅の入居者に向けた対策として、静岡県宅地建物取引業協会に自治会加入促進のチラシの配布を依頼しています。なお、自治会加入促進のチラシについては、昨年度にリニューアルし、自治会から提供していただいたどんど焼きや防災訓練などの地域行事の写真を多用し、受け取った人に自治会活動のイメージが伝わりやすいものに変更しました。 少子高齢化や核家族化、生活様式や価値観の多様化等により、自治会に加入する人や地域の行事に参加する人は年々少なくなっていますが、引き続き区長会と協力しながら自治会の加入促進について効果的な啓発方法を研究し、より多くの人に加入していただき、顔の見える隣近所のつながりが構築されることで地域のネットワークの強化を図ってまいります。 次に、要旨(3)の⑥、通学路防犯カメラ設置事業費補助金の自治会への周知についてお答えします。まず、今年度の周知方法ですが、1つ目として、令和3年4月2日付で全区長宛てに、本事業の募集通知と併せ、交付申請の手引、富士宮市街頭防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン、事前相談申込書を送付いたしました。 2つ目として、「富士宮市自治協力員ハンドブック~区長編~」へ補助金の概要と手続の流れについて記載し、5月に開催した区長会総会で全区長へ配付しました。 3つ目として、市のホームページに通学路防犯カメラ設置事業についての案内ページを作成し、作成の手引や申請書のほか、区長から寄せられた質問及び回答などを記載しました。 今後の周知についてですが、今年度の3つの方法に加え、防犯まちづくり出前講座や、区長が集まる各種会合などで説明を行うなど、さらなる制度の周知を図ってまいります。 次に、要旨(3)の⑦、少子化対策の若者が集まるアイデアについてお答えします。この事業は本年度から実施しているもので、生活圏が同じである富士地区の企業経営者や人事担当者などを対象に、男女共同参画や女性の活躍、働き方改革、そしてワーク・ライフ・バランスなど若者が望む企業の在り方について学識経験者による講演や事例発表を聴講していただき、最後にワークショップ形式で、若者、特に女性が集まるアイデアを考えるというセミナーを富士市と共同で開催するものです。これにより、職場環境や経営側の意識改革を進め、富士地区に若者にとって働きやすい職場を多くつくり上げることで、地元だけでなく、全国の若者から就職先をこの地域に選んでもらい、もって人口減少を食い止めることを目指そうとするものです。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私から要旨(3)、④、校舎やトイレなどの営繕工事を効率的かつ計画的に進めるとあるが、現在どのように進んでいるのかについてお答えいたします。 校舎やトイレなどの営繕工事につきましては、昨年度策定した富士宮市学校施設長寿命化計画個別施設計画に基づき、年次計画を立てて取り組んでいます。令和4年度は小学校では大富士小学校ほか3校、中学校では富士宮第二中学校ほか2校、合計で7校の長寿命化工事を実施します。 また、トイレの改修につきましては、これまで校舎1棟のトイレ改修を実施しておりましたが、取組を進めるため、令和3年度からは1年に校舎2棟のトイレ改修を実施しております。令和4年度は芝富小学校、富士宮第一中学校のトイレを改修する予定です。 今後につきましても、効率性を考え、計画を推進してまいります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 以上で、16番 佐野和也議員の代表質問を終了します。 次に、富岳会を代表して、22番 松永孝男議員の質問を許します。22番 松永孝男議員。〔22番 松永孝男議員 登壇〕 ◆22番(松永孝男議員) それでは、富岳会を代表いたしまして、令和4年度施政方針に対する代表質問をします。 (1)、はじめに。新型コロナウイルスに打ちかつとあるが、今後の具体的な対策と収束後の生活様式をどのように想定し、対応していくのかお伺いします。 市制80周年記念として様々な事業が計画されていますが、記念イベントのような一過性のものでなく、未来を構築していく継続的な事業はあるかお伺いします。 将棋タイトル戦誘致の見通しをお伺いします。 (2)、市政運営の基本的姿勢。プレミアム付き商品券の内容と発行時期、それと観光分野に対する支援内容をお伺いします。 富士山世界遺産の各構成資産の整備計画と白糸の滝、旧富士急レストラン跡地への対応をお伺いいたします。 新たなスタイルによる観光誘致とは具体的にどのようなものかお伺いします。 次の(仮称)「清流の美」「空間の美」「庭園の美」推進会議は割愛いたします。 その次の大型イベント会場確保の方向性も割愛いたします。 次に、富士宮市ゼロカーボン推進戦略に沿った省エネルギー対策の推進や地域エネルギーの地産地消の具体的な内容をお伺いします。 ビジネスコネクトふじのみやの充実を図るとあるが、新たな企業を育てる具体的な支援方法をお伺いします。 民間による工業団地造成に向けた具体的な取組方法と見通しをお伺いします。 (3)、令和4年度重点施策。①、富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくり(産業)について。地域農業の担い手から経営を継承し、発展させる取組の具体的な内容をお伺いします。 次の畜産業の競争力向上の助成は割愛いたします。 次に、第1回フードバレーサミットの時期と内容をお伺いします。 住宅リフォーム宮クーポン事業の子育て世帯の支援や3世代同居を促進するメニューの内容を伺います。 大河ドラマを契機とした広域的な周遊促進を図り、歴史、文化の継承と地域振興につなげていく具体策を伺います。 富士登山の富士宮口5合目の来訪者施設の整備スケジュールをお伺いします。 ②、郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくり(教育文化)。持続可能な社会の担い手を育むESD教育の内容をお伺いします。 不登校児童生徒を減少させる取組を伺います。 山宮ふじざくら球技場の人工芝敷設工事と外神スポーツ広場の夜間照明設置工事の時期と閉鎖期間を伺います。 ③、市民と一緒に取り組むまちづくり。市街化調整区域で選定した2地区で行う地域づくりモデル事業の地区と事業内容をお伺いします。 (4)、おわりに市長の感じている中途半端なこと、やり残したことは先ほどお伺いしましたので、割愛いたします。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) それでは、企画部に係る御質問につきまして答弁をさせていただきます。 新型コロナウイルスに打ちかつとあるが、今後の具体的な対策と収束後の生活様式をどのように想定し、対応していくのか伺う、このことについてお答えをいたします。 新型コロナウイルスに打ちかつための対策としまして、何よりも感染拡大の防止の徹底と地域経済の再生が重要であると考えております。市民の皆様には引き続き感染防止対策の徹底をお願いするとともに、2月から開始をしております3回目の新型コロナウイルスワクチンの接種を加速させてまいります。あわせて、コロナ禍において停滞している地域経済を盛り上げるためのプレミアム商品券発行やプレミアム付き観光クーポン券補助等も実施してまいります。 また、新型コロナウイルス感染症収束後の生活様式をどのように想定し、対応していくかにつきましては、アフターコロナを迎えてはコロナ禍における新しい生活様式を取り入れていくことは、これからの市政運営に必要不可欠であると思っております。働き方改革やデジタル化の流れは今後も加速していくと思いますが、その中心にあるのは人であり、何よりも市民サービスの向上という目的が大事であることを忘れずに、ニューノーマルと言われるこれからの新しい生活様式に対応していきたいと考えております。 次に、市制80周年記念として様々な事業が計画されているが、未来を構築していく継続的な事業があるのかについて、このことについてお答えをいたします。市制施行80周年記念事業につきましては、「今に活力を、そして未来につなぐ」、これをコンセプトに、6月1日の記念式典や富士山の日のオーケストラコンサート、オリンピックのスペイン空手メダリストとの交流事業など、記念イベントだけでなく、5年置きに開かれる商工フェアに農業祭、フードバレーサミットなどを併せて開催する産業フェアや、社会福祉功労者を表彰し福祉活動の普及と啓発を図る社会福祉大会など数年置きに開催される周年事業、また80周年の冠をつけて毎年開催する事業など、多くの事業を企画をしております。市制施行80周年という大きな節目を迎え、先人たちのこれまでの御尽力に感謝するとともに、未来を次の世代につなげていくという思いを市民の皆さんと共有することは非常に大切なことだと思いますので、本市の魅力を改めて実感していただき、誇りと愛着を深めていただけるような事業で盛り上げていきたいと考えております。 なお、現時点ではまだ計画段階でありますので、継続事業の判断はできかねます。しかし、80周年という事業の中には、本市の様々な文化や歴史、自然環境を考えるイベントなども企画しております。つきましては、80周年事業を通じて本市の魅力を広く内外に発信することで、特に将来を担う若い世代や市外の方々に本市をより多く知ってもらうきっかけづくりとなるようにし、住んでみたい、ずっと住み続けたいというまちづくりにつなげていきたいと思っております。 次に、将棋タイトル戦の誘致の見通しについてお答えをいたします。藤井聡太5冠の活躍により、将棋界は空前の盛り上がりを見せております。また、本市には富士駒の会の皆様を中心に、将棋で富士宮市を活性化したいと熱心に取り組んでいる方々がいらっしゃいます。そのようなことから、市制施行80周年イベントの一つとして、将棋タイトル戦の開催を計画したところであります。この取組は、タイトル戦開催地の募集に対し、エントリーという手続から始まるものです。エントリーについては既に済ませておりますが、手続の関係上、この時点で詳細は申し上げられないという状況でございます。 エントリーに当たりましては、本市は富士山のあるまちであることはもとより、日本を代表する駒師である本市在住の大澤富月氏を中心とする富士駒の会の活動などを積極的にアピールポイントとして掲げました。誘致の見通しという御質問でありますが、私どもとしましては本市の魅力、そしておもてなしの思いを十分お伝えしていることから、あとは吉報を待つのみという思いでおります。 次に、白糸の滝、富士急レストラン跡地への対応についてお答えをいたします。旧富士急白糸滝レストセンター跡地につきましては、平成19年に現在の所有者が取得をしたものであります。その後、平成28年に富士宮市と所有者との間に土地使用貸借契約をし、白糸の滝周辺整備として来訪者用通路や白糸の滝を臨む展望場を整備し、現在に至って運用しているところであります。今後につきましては、所有者の御理解、御協力をいただく中で、引き続き使用させていただきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(深谷一彦君) 私からは、産業振興部に係る質問にお答えをいたします。 初めに、要旨(2)、プレミアム付き商品券の内容と発行時期、観光分野に対する支援内容についてお答えします。最初に、プレミアム付き商品券の内容ですが、これまでと同様に5万セット、7億5,000万円の販売を予定しています。総務省の産業連関表によれば、経済波及効果は1回当たり約11億円と想定されています。販売方法につきましては、販売時の混雑を避けるため、事前に各世帯に購入引換券、はがきを送付する方法を検討しています。販売時期は現在関係機関と協議、調整させていただいているところでありますが、印刷物や周知の準備期間を経てなるべく早い時期に販売を行い、使用期限を11月末まで、換金期限は来年1月末までを予定しているところであります。 次に、観光分野に対する支援内容についてお答えします。新型コロナウイルス感染症の影響による継続的な経済対策として誘客と経済活動の活性化を図るために、公益社団法人富士宮市観光協会が実施する市外在住者及び市民に観光協会加盟の施設で利用できる、1万円で1万3,000円利用可能な30%のプレミアム付き観光クーポン券3,000枚を発行する事業に対し、市がプレミアム分の900万円と事業経費の50%について補助金を交付するものです。 次に、新たな観光スタイルによる観光誘客とは具体的にどのようなものかについてお答えします。これまで新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、海外からの誘客はもちろん、国内においても緊急事態宣言が発令される事態となり、観光振興に大きな打撃を受けました。今後の観光振興については、国・県が推奨する新しい生活様式に沿った事業内容が大前提となる中で、3密を避けるレジャーが注目を集めており、E―BIKEによる周遊やキャンプ場の新設などのアウトドアの需要も継続的に高まる傾向であります。 一方で、富士登山においては静岡県が主体となり、関係行政や団体と連携して登山道における感染防止対策や、ウィズコロナ時代の新しい富士登山マナーにより、新型コロナウイルス感染防止に努め、2年ぶりに富士山が開山されましたが、今後においても継続して対策を講じる必要があります。 また、誘客活動事業のうち、特に低迷するインバウンド事業はいまだ見通しが立たない状況にありますので、国内における誘客活動に重点を置き、検討しております。 これらを踏まえ、本年度において具体的な観光戦略を策定し、令和4年4月1日から第4次観光基本計画が開始されます。今後においてこの計画に基づき観光振興を推進してまいります。 次に、ビジネスコネクトふじのみやの充実を図るとあるが、新たな企業を育てる具体的な支援方法についてお答えします。ビジネスコネクトふじのみやにつきましては、昨年4月にスタートし、1月末までの相談件数は3,500件以上であり、想定以上の相談を受けている状況です。新たな企業を育てる具体的な支援方法でありますが、相談者それぞれにより必要となるメニューは異なりますが、富士宮商工会議所や芝川商工会、富士宮信用金庫などと連携し、事前の経営計画や事業の長期継続に関する相談、資金や販路相談などを支援しているところであります。今後も4者の連携を強化し、さらなる企業支援に取り組んでまいります。 次に、民間による工業団地造成に向けた具体的な取組方法と見通しについてお答えします。当市では、さらなる産業基盤の強化に向けて、本年度に策定する市街化調整区域の地区計画適用の基本方針の中で、交通利便性が高く産業集積地と一体性が認められるエリアを設定し、民間による工業団地開発を誘導します。今後具体的な取組としては、金融機関や開発事業者などへの情報提供を行い、具体的な相談を受けながら、誘導につながる手法を検討し、地区計画を活用した新たな工業団地の構築を推進してまいります。 現在のところ具体的な案件はありませんが、第5次富士宮市総合計画後期基本計画の期間内に具体的な開発計画が具現化することを目指し、静岡県や日本立地センターなどの関係機関の支援を受けながら企業立地情報を整理し、誘致活動に備えていきたいと考えています。 次に、要旨(3)、①、地域農業の担い手から経営を継承し、発展させる取組の具体的な内容についてお答えします。令和4年度から経営継承支援事業費補助金を創設しました。この補助金は農業者の一層の高齢化と減少が急速に進むことが見込まれる中、将来にわたって地域の農地利用などを担う農業者を確保するため、地域で中心的な役割を果たしている農家の後継者が先代農業者から経営の代表権の移譲を受けた後、法人化や新品種の導入などといった経営継承後の経営発展に関する計画を策定し、計画に基づく取組を行う場合に必要となる経費、法人化であれば登記費用など、また新品種の導入であれば資材費用や先進地視察費用などを国及び市で最大100万円まで補助し、家族農業経営をはじめとする担い手の経営を発展させる取組であります。 次に、第1回フードバレーサミットの時期と内容についてお答えします。フードバレーサミットは令和4年11月19日から20日の2日間で開催する予定です。フードバレーサミットを開催することにより、食のネットワークの強化と構築を図るとともに、当市の食によるまちづくりをPRし、特産品などの販路拡大につなげていきたいと考えております。11月19日の1日目は、同日に市民体育館で開催予定の産業フェアの一部フロアを会場とします。内容については、食のネットワークを締結している福井県小浜市、北海道帯広市、熊本県南地域、東京農業大学及び日本大学国際関係学部・短期大学部をお招きするとともに、フードバレーを掲げている自治体などへの呼びかけを行い、基調講演やパネルディスカッションを実施します。また、2日目には食に関係する施設などを巡るエクスカーションを行う予定です。 次に、住宅リフォーム宮クーポン事業の子育て世帯の支援や3世代同居を促進するメニューの内容についてお答えします。トイレや台所の改修工事、高気密、高断熱への改修工事、バリアフリー工事、耐震改修工事などの30万円以上のリフォーム工事を実施する際に、一般世帯が実施した場合には10万円のクーポン券を交付しているところでありますが、未就学児童がいる世帯及び妊婦がいる世帯が実施するリフォーム工事には15万円のクーポン券を交付、新たに3世代同居するためにリフォーム工事を行った場合には20万円のクーポン券を交付することで、子育て世帯の支援や3世代同居を促進しているところであります。 次に、大河ドラマを契機とした広域的な周遊促進を図り、歴史、文化継承と地域振興につなげていく具体策についてお答えします。令和4年1月9日から放送されている大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」はその舞台が伊豆半島、富士山周辺のため、静岡県、静岡県伊豆地区、東部地区の20市町及び関係団体で構成する大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地 伊豆・富士山周遊促進連絡協議会に当市も参画し、取り組んでおります。この協議会では、大河ドラマの放送を契機に歴史や文化などその地域の魅力を全国に発信し、県内外から人を呼び込み、広域的な周遊の促進や地域経済の活性化を図ることを目的として連携を図っております。具体的には、誘客、周遊の促進事業として令和4年1月9日から2月28日までウェブ版スタンプラリーが実施され、市内においても富士山本宮浅間大社や白糸の滝など13か所のゆかりのある地がチェックポイントとして設定されています。そのほか、ノベルティーとしてエコバッグやしおりの制作、消費喚起事業、ぶしのくに静岡セレクションとして本市からは株式会社さの萬様の萬幻豚粕漬けが認定されています。 こうした広域的な連携を図るとともに、本市では啓発活動として独自のロゴマークを制作し、民間事業者の活力を活用した広域ラッピング路線バスの運行や、市内ゆかりの地へののぼり旗の設置、事業者へロゴマークの利用促進活動を実施しております。令和4年度におきましては、これらの事業を継続するとともに、観光誘客活動事業として観光ウオーキングの実施や、既存のイベントやお祭りと連携した事業展開とPR活動により、歴史、文化の継承と地域振興を図ってまいりたいと考えております。 次に、富士登山の富士宮口5合目来訪者施設の整備スケジュールについてお答えします。静岡県が主体となって実施しております富士山富士宮口5合目来訪者施設整備事業については、令和3年度に地質調査を実施し、令和4年度から基本実施設計に入り、令和5年度から造成工事、令和6年度から建築工事に着手し、令和10年夏の供用開始が予定されています。また、この施設の開設までの間は静岡県と連携し、5合目来訪者や登山者などの安全確保のため、仮設トイレや避難・休憩場所などの設置を行ってまいります。 私からの答弁は以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私からは要旨(2)、富士山世界遺産の各構成資産の整備計画についてお答えいたします。 富士宮市における富士山世界遺産の構成資産は、史跡富士山整備基本計画と白糸の滝整備基本計画を策定し、整備を進めております。このうち史跡富士山については、令和4年度は富士山本宮浅間大社、山宮浅間神社、村山浅間神社、人穴富士講遺跡整備事業を予定しています。整備内容については、富士山本宮浅間大社が本殿の防災設備整備を実施し、市はこれを支援いたします。また、山宮浅間神社では駐車場からの経路の安全対策工事及び籠屋周辺の石垣改修に向けた現況調査を行います。村山浅間神社では、石段周辺の石垣改修に向けた現況調査と水垢離場などの整備方法の検討を行います。人穴富士講遺跡では、指定地周辺の市有地整備について地元の皆さんと一緒に整備方法などの検討を行います。最後に、白糸の滝については、令和4年度は令和3年度からの繰越事業である売店跡地の公園整備を行います。また、未整備の売店跡地の詳細設計を作成するとともに、指定地周辺樹林帯の整備手法を検討し、着手していきます。 なお、売店集約化事業及び公有地化事業は今後も継続し、順次整備していく予定です。 次に、要旨(3)、②、山宮ふじざくら球技場の人工芝敷設工事と外神スポーツ広場の夜間照明設置工事の時期と閉鎖期間についてお答えいたします。山宮ふじざくら球技場につきましては、人工芝等整備工事期間を令和4年8月中旬から令和5年3月までを予定しています。この工事期間中は山宮ふじざくら球技場を閉鎖して工事することになります。 また、外神スポーツ広場につきましては、令和4年度に夜間照明設置の実施設計を行い、この中で工事の時期や閉鎖時期が明らかになります。工事は令和5年度を予定しているため、令和4年度中に外神スポーツ広場を閉鎖することはありません。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 私からは、要旨(2)のうち、富士宮市ゼロカーボン推進戦略に沿った省エネルギー対策の推進や地域エネルギーの地産地消の具体的な内容についてお答えします。 富士宮市ゼロカーボン推進戦略では4つの基本方針と20の施策を掲げており、基本方針の一つとして省エネルギーの推進を示しています。具体的には、ZEH、ZEBという、住宅や建築物の消費エネルギーを省エネによって減らし、創エネによって使う分のエネルギーを賄うことで建物全体のエネルギー消費量をゼロにする取組の普及促進、既存建物の断熱性能の向上、照明や空調などの設備更新に合わせた省エネ性能の高い設備の導入、地域の木材を利用する木造技術の普及などを施策としております。 地域エネルギーの地産地消については、PPAモデル、これは初期費用なしで太陽光発電設備が設置できる第三者所有の電力販売契約といいますけれども、これを活用した太陽光発電の導入や小水力発電の導入促進など、地域でつくり出された再生可能エネルギーを自家消費、地域で活用する取組の推進、地域新電力を中心とした地域内のエネルギーを集約し、地域内で循環させる仕組みづくりなどを施策としております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 私からは、要旨(3)の②、郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくりについてお答えします。 初めに、持続可能な社会の担い手を育むESD教育の内容についてお答えします。富士宮市では持続可能な社会づくりの担い手を育むESD教育を各教科等の学習と関連させながら、富士山学習を中心として進めています。子どもたちは富士山学習において環境や福祉、人権、まちづくり等自分の興味関心に応じた学習課題を設定し、各教科の学習成果を活用し、富士山や富士宮市の人、物、事に関わりながら、課題の解決に向けて取り組んでいます。富士宮学習で扱う内容は、SDGsが掲げる17の目標に多くの部分で関連したものとなっています。富士山学習の推進がESD教育の目指す、子どもたちが課題の解決に向けてみずから行動していくために必要な資質、能力の育成につながるものと考えています。 次に、不登校児童生徒を減少させる取組についてお答えします。各学校では、未然防止、早期発見、早期対応の視点で、学校の風土や児童生徒の実態に即した不登校初期対応マニュアルを作成しております。そのため、不登校児童生徒に対する電話連絡や家庭訪問等を、担任だけでなく、学年部や学校全体が共通意識の下に組織的に対応し、減少に努めております。不登校を減少させるためには、新規不登校児童生徒をできるだけつくらないように丁寧に対応することであると考えております。具体的には、児童生徒一人一人の困り感をいち早く察しし、関係者で共有し、適切な対応を心がけることだと考えています。学校には、教育相談を丁寧に実施したり、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、関係機関と連携したりして未然防止に努めるようお願いしてまいります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(黒川和洋君) 私からは、地域づくりモデル事業の地区と事業内容についてお答えいたします。 地域づくりモデル事業は3地区の応募がありました。3地区のモデル地区と事業内容は、白糸地区の空き家の活用のための実態調査、杉田3、4区の住民同士での移動のサポート、淀師区の住民との交流、対話の機会創出です。 なお、2月21日に開催した、庁内関係課で組織する都市計画マスタープラン策定等委員会において地区の選定を行いましたが、どの地区のテーマも集落拠点の活性化に寄与する重要な取組であることから、応募があった3地区全てをモデル地区として選定いたしました。 なお、実施する具体的な事業内容は、今後モデル地区と調整しながら決定していきます。 以上でございます。 ○議長(小松快造議員) 以上で、22番 松永孝男議員の代表質問を終了します。 この際、暫時休憩します。午後の会議は1時10分から再開し、代表質問を継続しますので、よろしくお願いします。                                     午前11時45分休憩                                                                            午後1時10分開議 ○議長(小松快造議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第2 議決第1号 ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議 ○議長(小松快造議員) これより、日程に基づき、日程第2 議決第1号ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議を議題とします。 これより本案の提出者であります議会運営委員長から提案理由の説明を求めます。議会運営委員長。               〔2番 若林志津子議員 登壇〕 ◆2番(若林志津子議員) ただいま上程されました議決第1号ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議について、提案理由の説明を申し上げます。 皆さん御存じのとおり、現在もロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻が続いており、民間人にも被害が及んでいます。また、欧米を中心とするロシア連邦への様々な制裁に対し、プーチン大統領が戦略核の部隊を特別態勢に置くよう命じており、このことは核兵器廃絶平和都市を宣言した当市にとっては到底看過することはできません。 武力により一方的にウクライナの領土を侵害する行為はもちろんのこと、子どもを含む多くの犠牲者が出ている現状は断じて許されません。また、富士宮市はSDGs未来都市として17の目標達成に向けてまちづくりを進めています。そのような中、この目標達成を妨げる今回の行為は容認できないことから、今回、全議員による決議を行い、ロシア連邦が直ちに戦闘を停止し、ウクライナから軍を撤退することを求め、全世界が平和に向けて解決していくことを力強く訴えます。                        提出者 富士宮市議会議員  若 林 志津子                              〃       渡 辺 佳 正                              〃       近 藤 千 鶴                              〃       辻 村 岳 瑠                              〃       細 沢   覚                              〃       望 月 則 男                              〃       齋 藤 和 文                              〃       佐 野 寿 夫                              〃       植 松 健 一                              〃       仲 亀 恭 平                              〃       臼 井 由紀子                              〃       深 澤 竜 介                              〃       佐 野   孜                              〃       佐 野 和 彦                              〃       船 山 惠 子                              〃       佐 野 和 也                              〃       望 月 芳 将                              〃       諏訪部 孝 敏                              〃       鈴 木   弘                              〃       村 瀬   旬                              〃       小 松 快 造                                                                           〃       松 永 孝 男 それでは、決議書案を朗読させていただきます。          ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議 国際社会の強い懸念や警告を無視し、ロシア連邦はウクライナへの軍事侵攻を行った。いかなる理由があろうとも、武力により一方的にウクライナの主権と領土を侵害する行為は、明白な国際法違反であり許すことができない。さらに、プーチン大統領による戦略核部隊特別態勢の命令は、人類の生存と恒久平和の願いに逆行するものであり、平和の象徴富士山を持ち、核兵器廃絶平和宣言都市である富士宮市として断じて看過することはできない。 富士宮市議会は、ロシア連邦が直ちに戦闘を停止し、ウクライナから軍を撤退することを求めるとともに、全世界が協力して平和的な解決が図られることを強く訴える。  令和4年3月1日                                     富士宮市議会 以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますよう、議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、提案理由の説明とします。 ○議長(小松快造議員) 提案理由の説明は終わりました。 これより議決第1号に対する質疑を許します。御質疑ありませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小松快造議員) 御質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。 お諮りします。ただいま議題となっております日程第2 議決第1号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小松快造議員) 御異議なしと認めます。よって、日程第2 議決第1号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略することに決定しました。 これより議決第1号に対する討論に入ります。討論ありませんか。〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小松快造議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結します。 これより議決第1号ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議を採決します。 議決第1号は、原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。〔賛成者起立〕 ○議長(小松快造議員) 起立全員です。よって、議決第1号ロシア連邦のウクライナへの軍事侵攻を非難する決議は、原案のとおり可決されました。 この際、暫時休憩します。                                     午後1時15分休憩                                                                            午後1時24分開議 ○議長(小松快造議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第3 令和4年度施政方針に対する代表質問 ○議長(小松快造議員) 代表質問を継続します。 公明会を代表して、8番 佐野寿夫議員の質問を許します。8番 佐野寿夫議員。               〔8番 佐野寿夫議員 登壇〕 ◆8番(佐野寿夫議員) 皆様、こんにちは。世界平和を目指して神聖なる決議の後の富士宮市の平和を目指して、公明会を代表して令和4年度施政方針についての代表質問を行わせていただきます。 新型コロナウイルス感染症のパンデミック、世界的な大流行が宣言されてから間もなく2年を迎えようとしております。しかし、ウイルスの変異株による感染の再拡大が起きるなど、依然として厳しい状況が続いております。 先の見えない日々が続く中、その影響は一過性で終わらず、コロナ禍以前とコロナ禍後で歴史の一線が引かれることになるのではないかとの予測も、見方もあります。当局におかれては、この2年間、新型コロナウイルス感染症対策事業においては選択と集中の連続だったと思います。これからも国・県の新型コロナウイルス感染症関連事業をうまく組み入れるとともに、富士宮市独自の支援事業展開に期待します。市民の皆様が安心して生活できる日が一日も早く来るよう、富士宮市議会としても最善の努力をしてまいります。 質問1、2、市政運営の基本的姿勢。令和4年度の国の予算編成における基本的な方針では、成長を生み出す4つの原動力として、グリーン、デジタル、地方活性化及び子ども・子育てへの予算の重点化を進めるとしていることから、今後も、国の動向を注視し、情報収集に努め、適宜適切に対応してまいりますとありますが、国は2月8日、脱炭素に取り組む自治体に対し国の財政支援を努力義務とすることなどを盛り込んだ地球温暖化対策推進法改正案を閣議決定いたしました。同改正案では、脱炭素への目標達成は長期間にわたることを踏まえ、自治体の施策費用については国が必要な財政上の措置を講じるように努めると明記してあり、複数年にわたる継続的な支援につながる考えであります。地域の脱炭素化には、富士宮市をはじめ、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを宣言する自治体、ゼロカーボンシティーが増加しております。2019年9月の時点では東京都など4自治体だったが、国が脱炭素化に向けた取組を加速することにより、今年1月末には534自治体が宣言し、当該地域の人口は日本の総人口の約9割に当たるそうであります。同改正案に規定された脱炭素化支援機構に対し、国は2022年度、財政投融資200億円を充て、再生可能エネルギー導入のみならず、森林保全やプラスチックの資源循環、営農型の太陽光発電、地熱や中小水力など幅広く先進的な取組を後押ししていく方針であります。当市として国の財政支援を獲得していくための脱炭素事業の取組について伺う。 質問2、3回目の新型コロナウイルスワクチン接種を加速させるとありますが、交互接種をどれだけ推進したかにかかっていると思われます。モデルナワクチンを希望する方々への前倒し接種については、市はどのような対応をしていくのか。また、集団接種会場である富士宮市民体育館内がこの時期非常に寒いと、接種された方より接種に従事するスタッフへ心配の声が上がっております。室内の温度調整の対応について伺う。 質問3、自転車活用などの重要施策についてとありますが、普通自転車専用通行帯の設置計画や駐輪場の増設計画の考えや進捗について伺う。 質問4、富士山の玄関口である富士宮駅前広場及びその周辺施設について、景観とユニバーサルデザインに配慮した快適で機能的な空間の創出に向けた設計に着手しますとありますが、バスからタクシーを選択する場合、時刻表がバスターミナル下まで行かないと分からない。駅を降りた時点のところに時刻表を設置すれば選択がしやすいのではないかと考えるが、見解を伺う。 質問5、E―BIKEと富士山の持つ魅力を体感できるエコツーリズムやカルチャーツーリズムにクローズアップした新しい観光施策を推進してまいりますとありますが、市内国道、県道、市道の安全性が保障されているか非常に疑問があります。安全性の取組について伺う。 質問6、新たに芝富地区及び稲子地区で宮タクのエリア拡大の実証実験を行うとありますが、現在万野住宅の整備が進むことにより、多くの移動手段がない市民が増加すると予想されます。この地域では途中まで来ている宮バスの延伸実証実験を行ってはどうか伺う。 質問7、都市公園をはじめとする公園の整備とありますが、公園の少ない地域の整備状況、そして公園内で遊ぶ子どもの安全性の確保について伺う。 質問8、3、令和4年度重点施策、(2)、富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくりの中に、UIJターンの促進については、地域の元気な企業の情報を幅広い世代にアピールするとともに、首都圏などからのUIJターン希望者の就業を支援しますとありますが、専門学校卒業の二十歳や大学卒業の22歳に就職情報のアピールができているのか。できていなければ、その対応策はあるのか伺う。 質問9、観光基盤整備については、北部の観光施設の拠点である道の駅朝霧高原の施設改修を行い、利用者の利便性の向上とさらなる観光誘客を図りますとありますが、施設改善の内容、また広い駐車場を活用してキャンピングカーや車中泊等の対応スペースをつくることを提案するが、見解を伺う。 質問10、(3)、みんなの幸せと潤いを創出するまちづくりの中に、健康づくりについては、あらゆる世代が身近な地域で取り組めるラジオ体操を奨励するため、自治会に対する奨励金の交付を継続するとともに、自転車を活用した健康づくりにも取り組みますとありますが、ラジオ体操の開催状況と奨励金の交付の現状、自転車を活用した健康づくりの具体的な内容について伺う。 質問11、(4)、郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくりの中に、教育分野におけるICTの利活用推進については、1人1台端末の導入によって期待できる個別最適な学びと、これまで取り組んできた協働的な学びの一体的な充実を図ることで、確かな学力を培うことを目指します。そのほか、富士山学習や各教科等で進めてきた持続可能な社会の担い手を育むESD教育についても、引き続き推進してまいりますとありますが、先日上野中学校において、富士山学習の一環として、端末を利用し、地域の課題や生徒が感じるSDGsの取組など多岐にわたる課題を、学年関係なく編成したグループをつくり、地域の方々もグループに参加し、持ち時間の中で個々の発表と質疑を行い、生徒目線の率直な意見がとても勉強になり、有意義な時間を過ごさせていただきました。市内の小中学校の端末を利用しての特色あるESD教育の現状について伺う。ここのESD教育のところは割愛させていただきます。端末を利用しての特色ある教育の部分だけ御答弁ください。 質問12、不登校の問題についても、各学校で作成した不登校初期対応マニュアルを活用し、組織的に対応するとともに、一人一人の子どもに応じた支援を行います。青少年の健全育成については、近年増加している不登校やひきこもり、ニートやヤングケアラー等の支援を要する子ども、若者達とその家族に対しては、青少年相談センターにおいて支援・指導、関係機関との連携を行うなど、教育相談・指導体制のさらなる充実を図りますとありますが、ひきこもりや不登校の中には、性の多様性が問題で不登校につながるケースもあると思います。その辺をどう認識し、対応されていくのか。また、ヤングケアラーの現状について伺う。 質問13、市民文化会館については、耐震補強工事、長寿命化工事とともに、設備等の更新及び機能向上を目的とした環境改善工事を併せて行うための耐震補強計画及びリニューアル工事実施設計に着手しますとありますが、リニューアル工事の内容と実施期間、また大ホールの座席等の物品についての購入は市内業者から購入すべきと考えるが、見解を伺う。 質問14、(7)、市民と一緒に取り組むまちづくりの中に、ジェンダー平等や性的マイノリティーに関する啓発を行いますとありますが、富士市のようなパートナーシップ制度や制服の選択制の議論はどこまで進んでいるのか伺う。 質問15、4、おわりにの中に、市長という仕事は、常にスピードとタイミングと結果が求められます。そして、将来の姿を描きつつ、その種をまく人という使命もあると感じています。また、市制施行80周年を迎え、輝かしい未来に向かってさらなる発展を遂げるため、夢のあるまちづくり、市民が心豊かに暮らせるまちづくりをこれからも進めていかなければなりませんとありますが、11月定例会の一般質問において富士富士宮道路の質問での答弁どおり、須藤市長はスピードとタイミングと結果につながる富士富士宮道路期成同盟会発足式を1月29日に開催されたことは、誠に決断力のよさと政治手腕だと評価させていただきます。また、将来の姿を描きつつ、一つ種をまいたと考えるところであります。最後に、市制施行80周年を祝賀した次の90周年、100周年の須藤市長が描く富士宮市の未来構想について伺います。 質問は以上であります。私たち公明会は、これからも大衆とともに、党の理念の下、現場第一主義を貫き、市民の思いを酌み取り、一人でも多くの市民に希望が行き渡ることを目指し、全力で闘うことをお誓いし、公明会代表質問を終了させていただきます。 ○議長(小松快造議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) お褒めをいただきまして、大変ありがとうございます。 それでは、最初に私から、おわりにの部分についての答弁をさせていただきます。市長答弁ということでありますので、私からお答えさせていただきます。 市制施行80周年を祝賀した次の90周年、100周年の須藤市長が描く富士宮市の未来構想についてお答えいたします。まずは、一般広域道路富士富士宮道路建設期成同盟会設立の件であります。本期成同盟会設立は、まさに市制90周年、100周年、そんな時期を見据えた取組であります。富士富士宮道路は岳南都市圏の沿岸部から内陸部を結び、主要幹線道路のアクセスの向上のみならず、災害時における市民の命を守る交通ネットワークを構築する重要な道路となります。本期成同盟会設立に当たりましては、国会議員の皆様の御尽力によりまして、スピード感を持って将来に向けた思いを共有することができ、大きな一歩を踏み出すことができました。今後も国会議員並びに県議会議員、市議会議員の議員各位におかれましては、富士富士宮道路の実現に向けて一層の御協力をお願い申し上げるものであります。 なお、公明党の大口善徳先生には、去る2月17日の衆議院予算委員会第8分科会におきましてこの件につきまして御質問、御提案をいただきましたこと、心より敬意と感謝を申し上げるものであります。 さて、これからの10年、20年でありますが、人口減少が大きく進む時代であり、また地球環境問題においてもその対策にとても大事なときとなります。私はこの現実を直視しながら、ゼロカーボンシティー、デジタルトランスフォーメーション、SDGsなどの重要施策を令和4年度施政方針にも掲げ、今に活力を、そして次につなぐという思いで取り組んでまいりたいと思っております。そして、私は、10年後、20年後においても富士山の麓で市民の皆さんが郷土に誇りを持ち、心豊かに生活できる姿を強く望んでおります。世界遺産富士山のあるまちにふさわしい品格のあるまちづくり、清流の美、空間の美、庭園の美の推進はそのような思いからであります。この思いを市民の皆さんと共有できるように、さらに庁内横断型会議を設置したいと考えております。まちづくりの実現には10年、20年の時間を要するものもあります。富士宮市の将来を描きつつ、その種をまく人という使命を胸に、一歩一歩の積み重ねを大事に取り組んでまいりたいと思っております。 私からは以上であります。 ○議長(小松快造議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) それでは、私からは環境部に関わる御質問にお答えいたします。 まず、要旨(1)のうち、国の財政支援を獲得していくための脱炭素事業の取組についてお答えします。前首相のカーボンニュートラル表明以降、国の脱炭素化の動きは加速しており、意欲的に取り組む自治体や事業者に対する様々な財政支援を打ち出しています。当市としましても、こうした国の方針を捉えて富士宮市ゼロカーボン推進戦略を策定したところであり、策定自体についても国の補助制度を活用しております。国は全国の自治体に対し、再生可能エネルギーの導入目標の策定や、その目標を地球温暖化対策、地方公共団体実行計画に反映させることを促しており、当市は今回の戦略策定により、率先してこうした国の要請に応えていることから、来年度の公共施設への再エネ導入可能性調査を始まりとして今後の再エネ設備の導入やプラスチックごみの一括回収など、国の補助制度を活用して着実に取組を進めていきたいと考えております。 続きまして、要旨(1)のうち、公園の少ない地域の整備状況、公園内で遊ぶ子どもの安全性の確保についてお答えします。まず、公園の少ない地域の整備状況についてお答えします。基本的に都市公園の整備については、市街化区域内における未利用地が比較的残っている地区や宅地化が進んでいる地区について、人口分布状況や宅地化の動向を踏まえた上で、優先的に候補地の検討を行う方針としております。そのため、市街化調整区域については整備された公園が少ない状況となりますが、市街化区域にはない豊かな自然環境を有しているため、その自然環境を生かした広場や緑地の有効活用を図っていきたいと考えております。 次に、公園内で遊ぶ子どもの安全性の確保についてお答えいたします。公園内での事故防止のため、公園施設については週1回の公園点検をはじめ、年1回国の指針に基づく遊具の精密点検を実施し、異常を発見した場合は状況に応じた対策を図っております。また、老朽化が進んだ遊具は公園施設長寿命化計画に基づき、順次更新を進めております。また、防犯対策としましては、子どもへの声かけや連れ去り等の犯罪を防止するため、定期的な植栽の剪定などによる周囲からの見通し確保や、夜間巡視による照明の点灯確認を行い照度を確保するなど、公園利用者の安全対策を実施しております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(宇佐美巧君) 私からは、保健福祉部に関わる御質問にお答えいたします。 まず、要旨(1)のうち、モデルナワクチンを希望する方々への前倒し接種について市はどのような対応をしていくのか。集団接種会場の室内の温度調整の対応についてお答えいたします。 まず、3回目接種の前倒しについてですが、厚生労働省からの通知により、6か月以上の接種間隔により前倒しを図り、早期の接種を推進することが示されたことを受け、本市においても接種券の郵送を予定より早め、接種券の発送時期を当初の2回目接種完了後7か月経過から、2月中旬には6か月半経過に、さらに2月下旬には6か月経過と前倒しを図り、接種券到着後すぐにコールセンター及びインターネットでの予約が可能となるよう受付体制を整えております。 また、モデルナワクチンを使用する集団接種会場の市民体育館については、65歳以上の高齢者と障害者手帳をお持ちの方を対象に、市内全域から無料で御利用いただける宮タクワクチン接種便を運行し、接種会場までの交通手段を確保することにより、接種率の向上に努めているところです。 6か月未満の間隔で誤って接種することがないよう、接種券の発送に関してはこれ以上前倒しする予定はございませんが、今後も市民に安心して3回目のワクチン接種を受けていただけるよう、ワクチンの安全性や有効性について周知してまいりますとともに、安全な接種体制の整備に努めてまいります。 次に、集団接種会場の体育館内の温度調整の対応ですが、現在体育館内の空調に加え、ストーブを数台設置するとともに、パーティションなども利用して室内の温度調整に努めておりますが、感染予防の観点から換気が必要であり、なかなか難しい面もあるところです。御心配いただいていますワクチン接種会場の従事者には防寒具を着用していただくほか、同じ人が長時間寒さにさらされることがないよう、配置箇所の交代を事業者には依頼しております。 新型コロナウイルスワクチン接種については、交互接種の安全性と有効性の周知を図るとともに、前倒し接種にも対応しながら、今後も接種事故が起きないよう安全管理に注意を払い、進めてまいります。 次に、要旨(2)の②、ラジオ体操の開催状況と奨励金の交付の現状及び自転車を活用した健康づくりの具体的な内容についてお答えいたします。 まず、ラジオ体操の開催状況と奨励金の交付の現状ですが、誰もが知っているラジオ体操を通して住民の健康づくりと地域のコミュニティづくりを目的に、地域でラジオ体操を実施する自治会に対して平成29年度から奨励金を交付しております。平成29年度には14の区から申請があり、平成30年度に18区、令和元年度には22区と増加してまいりました。コロナ禍により、令和2年度は17区と減少しましたが、令和3年度は19区から申請があり、少し持ち直してきた状況です。この5年間のうち3年以上申請のある区は21区あり、このうち9区は5年連続して取り組んでいただいているところです。 ラジオ体操の開催場所は、区民館や区内の神社、お寺、公園や広場など様々で、実施も平日や週末、時間帯も朝だけでなく、季節に合わせて変更したり、夜に実施する区もあり、様々となっています。参加者は大半が高齢者ですが、週末や夏休みは子どもも参加するなど多様な年齢層で、1回当たりの参加人数は10人から20人の区がほとんどのところですが、中には30人を超える区もあります。コロナ禍の中ではありますが、このような時期だからこそ身近な地域での健康づくりが必要だと考えますので、今後も区長会などでの事業の周知とともに、現在実施している区を主体に行う情報交換会などを通じてラジオ体操を地域で実施する輪を広げ、市民の健康づくりを推進してまいります。 次に、自転車を活用した健康づくりについてですが、現在策定中の富士宮市自転車活用推進計画に基づき、市民が通勤、通学や買物など日常的に自転車を利用し、休日は自分に合ったサイクリングルートでの運動など、暮らしの中に自転車を活用した健康づくりが広がることを目指してまいります。計画期間であります令和8年度までの5年間は自転車を活用した健康づくりに関する情報発信を行い、通勤や近所への買物など身近な日常生活で自転車を活用した健康づくりの機運を高めてまいります。 健康づくりの方法は人それぞれ多様です。ラジオ体操や自転車の活用もその一つであり、住民一人一人自分に合った健康づくりを行えるよう、各種保健事業などを通じて啓発と情報発信に努めてまいります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) 私からは、企画部に係る御質問について答弁をさせていただきます。 普通自転車専用通行道路帯の設置計画や駐輪場の増設計画の考え、進捗についてお答えをいたします。 自転車活用については、本市では初めての計画となる富士宮市自転車活用推進計画を本年3月に策定いたします。本計画では、3つの柱として、健康づくりの推進、サイクルツーリズムの推進、安全、安心な環境づくりを掲げており、このうち安全、安心な環境づくりにおいて、安全、安心で快適な自転車利用環境の形成の推進を基本方針として位置づけています。自転車専用通行帯をはじめとする自転車走行空間の形成やニーズを捉えた駐輪場の整備については、本計画の重要施策として盛り込んでおり、来年度から関係部署とともに自転車専用通行帯の設置や駐輪場の増設に向けた検討を進めていくこととなります。いずれも自転車の活用を図るため重要な取組ですので、計画に基づき、しっかりと検討してまいりたいと思います。 続きまして、市内国道、県道、市道の安全性の取組についてお答えいたします。E―BIKEを活用したエコツーリズムやカルチャーツーリズムなどの新しい観光施策を推進していくためには、安全、安心な自転車走行空間の確保は重要な課題だと認識をしております。先ほど答弁したとおり、今年度策定予定の富士宮市自転車活用推進計画に基づき、自転車走行空間の計画的な整備の検討を進めていきます。まずは、計画の柱であるサイクルツーリズムの推進の取組の一つとして、ナショナルサイクルルート指定を目指す富士山一周サイクリングルートの設定及び整備を国・県、関係自治体と連携して進めます。既にナショナルサイクルルートとして指定された太平洋岸自転車道との接続ルート、市内の観光資源と接続する引込みルートの整備を進めてまいります。さらに、もう一つの柱である計画の推進の基盤である安全、安心な環境づくりの視点からも、自転車走行空間の整備を検討します。国からは、地方版推進計画の中に、ガイドラインに基づく自転車ネットワーク計画を位置づけることが求められています。現実的には市内の全ての路線に自転車走行空間を整備することはできませんので、地域の実情やニーズを捉えながら、効率的、効果的に自転車走行空間を整備していくことになろうかと考えております。本市としては、来年度からE―BIKEをはじめとするサイクルツーリズムの推進のほか、通勤や通学などの日常利用、健康づくりなど本計画の3つの柱を踏まえた自転車ネットワーク計画の検討を進めてまいりたいと思います。 私の答弁は以上です。 ○議長(小松快造議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(黒川和洋君) 私から、駅を降りた時点で時刻表を設置すれば選択がしやすいのではないかと考えるが、見解を伺うについてお答えします。 御提案のとおり、富士宮駅を降りてバスターミナルに向かうまでの区間に、バスの時刻表や行き先を示す路線図もありません。また、過年度に富士宮市で調査した利用者アンケートでも、2階でバスの出発時刻が分からないという自由意見がありました。このため、富士宮駅の北口を出た2階の分かりやすい場所に液晶掲示板であるデジタルサイネージを設置し、バスの時刻表のほか、路線図、市内観光地などの情報を掲載していきたいと検討しております。 以上です。 ○議長(小松快造議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐野利幸君) 私からは、市民部に係る御質問についてお答えします。 初めに、要旨(1)の1、万野住宅周辺への宮バス延伸の実証実験についてお答えします。市営万野住宅付近には、富士急静岡バス株式会社が万野団地と富士宮駅との間を運行する粟倉万野線と万野粟倉線の2路線を運行しており、粟倉万野線は平日10便、土日、祝日5便を運行し、万野粟倉線は平日11便、土日、祝日7便が運行しています。市が運行する公共交通の路線拡大を検討する際には、民間事業者の経営を圧迫しないよう、既存のバス路線と競合しないことや影響を及ぼさないことが前提となります。このことから、市営万野住宅付近は民間バス路線が運行しているため、宮バス延伸の実証実験は難しいものと考えます。 次に、要旨(2)の④の1、パートナーシップ制度の議論の状況についてお答えします。県内のパートナーシップ制度の制定状況は、令和2年度に制定した浜松市と令和3年度に制定した富士市の2市となっております。本市におけるパートナーシップ制度の検討については、都道府県単位で制度を導入している事例があったことから、本市が中心となり、令和2年度の市長会において県に対し制度導入の要望を行いました。また、静岡県が令和3年9月議会において、県内市町と整合性を図り、令和4年度中にパートナーシップ制度の導入を目指すことを表明したことから、本市としても円滑な制度運用に向けて関係部署と調整を進めているところです。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(深谷一彦君) それでは、私から産業振興部に関する質問にお答えをいたします。 初めに、要旨(2)、①、UIJターンの促進についてお答えをいたします。市ではUIJターンを促す施策を展開する中で、高校生向けには地域の企業を紹介する企業ガイドブックの配布や企業ガイダンスを実施しており、大学生や専門学校生向けには、富士富士宮合同企業ガイダンス、奨学金返済助成制度などを実施しています。どの事業も、市内の産業や活躍する企業を知る機会を提供することで就職、進学の際に地元を意識し、選択肢が広がるように、「広報ふじのみや」はもちろん、ポータルサイトによる情報発信や市ホームページ、メルマガなどを活用し、広く周知できるようアピールしています。また、地域や年齢をターゲットに絞った、SNSによる広告活用や、首都圏の大学などとのネットワークを持つ静岡県就職支援事業、静岡U・Iターン就職サポートセンターの関係機関と連携による情報発信を強化し、当市の就業希望者を支援していきたいと考えています。 次に、道の駅朝霧高原の主な改修内容と、キャンピングカーや車中泊などの対応スペースをつくることについてお答えします。道の駅の主な改修内容は、地元産の野菜などを販売する地場産品の販売スペースの拡張、レストランに富士山を眺望できるテラス席の増設、売店、レストラン等フロアの模様替えを計画しております。 また、広い駐車場を活用してキャンピングカーや車中泊などの対応スペースをつくることについてですが、道の駅の駐車場部分につきましては国土交通省の用地となりますので、市で整備することはできませんが、駐車場にて仮眠を取っていただくことは問題ないと考えております。 なお、道の駅朝霧高原は北部地区の観光拠点として地域振興の役割を果たす施設となりますので、ここを拠点として、近隣にありますオートキャンプ場などを利用していただければと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) それでは、私からは要旨(2)の③、市内の小中学校の端末を利用した特色ある教育の現状についてお答えします。 富士宮市では端末を利用した特色ある教育は、各教科等の学習と関連させながら、富士山学習を中心として進めています。富士山学習において子どもたちは、環境や福祉、人権等、自分の興味、関心に応じた学習課題の解決に取り組んでいます。具体的には、必要な情報を収集するため学校図書館にある本を見たり、インターネットを活用したりしています。また、端末にあるアンケート機能アプリを利用し、他学級や他学年の児童生徒の意見を収集するなど、調べ学習を進めることもできています。さらに、端末のテレビ会議システムを利用して、他校の児童生徒と交流する子どもたちもいます。特に北部6校では富士山麓サミットを開催し、お互いの教室をオンラインでつなぎ、作成した資料を端末上で共有しながら学習成果を伝え合うことができています。このように、1人1台端末を効果的に活用した特色ある教育の推進に取り組んでいるところです。 次に、②、制服の選択制の議論はどこまで進んでいるのかについてお答えします。現在富士宮第一中学校では電車通学の生徒が多いことから、防寒、防犯を目的に制服の選択制に関する議論が進み、令和4年度からの制服選択制導入に向け、令和3年12月から女子用スラックスのモニタリングが行われています。このモニタリングにより、特に防寒の効果を感じている生徒が多いという報告を受けています。 9月議会において答弁しました制服の見直しを検討している8校のうち、富士宮第一中学校以外の学校においても継続して制服の見直しを進めている学校があります。しかし、実際に見直しを進めてみたところ、学生服とセーラー服の学校では制服をそのままにして女子用スラックスを導入するのは難しいという報告を受けています。したがいまして、まずは生徒の主体的な取組によって校則の見直しを進め、その中で制服の在り方を見直すことにより、制服の選択制の議論が進んでいくものと考えています。今後も校則の見直しの進捗状況を見極めながら、生徒の要望に基づいた制服の選択制に関する議論を進めていきたいと考えています。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私から要旨の(2)、③についてお答えいたします。 初めに、性の多様性が問題で不登校につながるケースについての認識と対応及びヤングケアラーの現状についてお答えいたします。 青少年相談センターの適応指導教室に通う児童生徒の中には、自分の性別に対して嫌悪感があり、学校における同性のみの集団活動が心苦しくなって、適応指導教室に通う生徒もおります。そのような生徒に対しては、まずは生徒自身の意思を尊重して受容し、本人が安心して学ぶことができる環境を整えられるように支援しております。適応指導教室での少人数指導により、この生徒も落ち着いた環境で学習し、友達との会話を楽しみ、明るい表情を見せるようになっています。今後も子どもたちや保護者の思いに寄り添いながら、学校や関連機関と連携して支援、指導を行ってまいります。 ヤングケアラーについては、現在青少年相談センターに直接的な相談はありませんが、面談を重ねていく中で、家庭において兄弟の世話や家族の介護を中心的に担っている子どもたちもいることが分かっています。今後も、声を上げられないヤングケアラーを見逃さないよう相談体制の充実を図り、支援の必要性が感じられる事案については、学校や保健福祉部などの関係部局と連携しながら対応していきたいと考えております。 次に、文化会館のリニューアルについてお答えいたします。市民文化会館のリニューアル工事では、屋根、外壁、トイレを含む給排水設備、空調設備、電気設備の改修のほか、大ホールの座席の改修などを実施する予定です。具体的な改修箇所や方法については、令和4年度から令和5年度にかけて実施するリニューアル工事実施設計にて決定しますが、工事期間についてはおよそ20か月を想定しています。 また、リニューアル工事に伴い、備品等の購入をする際には、できる限り市内業者から購入したいと考えていますが、大ホールの座席の改修は、座席を大きいものに取り替え、座席前後のスペースも広くするなど、床の改修や誘導灯設置のための電気配線工事が必要になることから、物品購入ではなく、工事で実施することになります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 以上で、8番 佐野寿夫議員の代表質問を終了します。 次に、至誠を代表して、9番 植松健一議員の質問を許します。9番 植松健一議員。               〔9番 植松健一議員 登壇〕 ◆9番(植松健一議員) 令和4年度施政方針についての質問を会派至誠を代表して行います。 質問に先立ちまして、重点施策3につきましての質問は取下げをいたしますので、よろしくお願いいたします。 それでは、まず1、はじめにについて。市制施行80周年について。冠事業を含む80の記念事業を計画とあります。80周年を祝うことは市民の郷土愛を育む上でも必要であり、賛成でありますが、このコロナ禍において数字合わせで記念事業を80行うことの必要性はあるのか、またそれに見合う成果は期待できるのか伺います。この質問についての答弁は割愛していただいて結構です。 2、市政運営の基本的姿勢について。今現在、変異株であるオミクロン株が大流行して、第6波の中にある新型コロナウイルス感染症についてお聞きします。3回目のワクチン接種を加速させるとともに、無症状者に対するPCR検査費用への助成の継続とありますが、そのほか当市独自の新たな対応策について考えはあるのか伺います。 続きまして、停滞している地域経済を下支えするために、プレミアム率50%のプレミアム付き商品券の発行を引き続き実施とありますが、プレミアム商品券のキャッシュレス販売の検討はいかがだったのか伺います。 続きまして、仕事や住居を失うケースもあることから、生活困窮者に対しても支援していくとありますが、このような場合、そういう心配のある方がまず相談できる仕組み、そしてそのような状況になってしまった方を早期に把握する仕組みを整備することが必要と感じるが、そのような対策をしていくのか伺います。 次に、重点取組1、「恵み豊かな未来づくり~世界遺産のまちづくり~」について伺います。(仮称)「清流の美」「空間の美」「庭園の美」推進会議を設置し、世界遺産にふさわしい美しく品格のあるまちづくりの推進とありますが、私は品格というのは目に見えるものではなく、また自分から発信するものでもないと感じております。また、今までの富士宮市に一番足りない部分こそ品格ではないかという思いもあります。この品格についてどのように考えているのか伺います。 続きまして、多くの人が集い、交流できる場となる大型イベント会場について、施設の確保を検討とありますが、確保の方法として、市が直接保有するのか、また民間の力を借りてそれを援助していくのか、どのような方法を検討しているのか伺います。この質問についての答弁は割愛していただいて結構です。 続きまして、E-BIKEと富士山の持つ魅力を体感できるエコツーリズムやカルチャーツーリズムにクローズアップした新しい観光施策とありますが、具体的にどのような施策かを伺います。この質問についての答弁も割愛していただいて結構です。 次に、重点取組2、「いきいき元気な未来づくり~安全・安心なまちづくり~」について伺います。地域コミュニティへの支援強化とありますが、高齢、少子化社会の影響として、年々コミュニティの維持、継続について様々な問題が発生してきている。この問題についてどのように対策していくのか伺います。 次に、重点取組3、「誰もが輝く未来づくり~人口減少を克服するまちづくり~」について伺います。女性の活躍推進について、ベビーステーションの利用しやすいきっかけづくりを行うとありますが、これについてはこれまでの利用状況を踏まえてのことと思います。まずは需要についての調査も必要ではないかと感じますが、どのように考えているのか伺います。 続きまして、民間による工業団地造成に向けた取組とありますが、市街化調整区域における地区計画適用の基本的な方針により、その門戸は開いたと感じます。しかし、次の政策として、工業団地を誘致するための支援が必要不可欠と感じますが、何か施策はあるのか伺います。 続きまして、地域間交流の促進の起爆剤となる地域おこし協力隊を募集するとありますが、地域おこし協力隊とは具体的にどのような活動、成果を期待しているものなのか伺います。 3、令和4年度の重点施策、(1)、富士山の自然と調和した循環力があるまちづくり(環境)について伺います。新たな水源開発を進め、配水系統の機能強化とありますが、令和3年度における調査結果及びこれからの計画について伺います。 (2)、富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくり(産業)について伺います。商店街の活性化について、空き店舗等への出店者に対する補助を行い、創業を支援するとありますが、創業についてだけの補助金であり、また額も大きいため、従来からの店舗経営者には不公平感が強いと聞きます。今後、従来からの店舗の経営継続についてのケアの必要性を感じるが、どのように考えているのか伺います。 (4)、郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくり(教育文化)について伺います。(仮称)富士宮市立郷土史博物館については、基本構想を市議会に説明するとありますが、その内容について大いに期待するものであります。いつ頃説明をお聞きできるのか伺います。また、市民に対しての説明はどのように行っていくのか伺います。この質問についての答弁は割愛していただいて結構です。 続きまして、市史編さんについて。市制施行80周年に合わせて第1巻「自然環境編」を刊行するとありますが、市史についての全体像と今後の予定についてどのように考えているのか伺います。 (5)、富士山の魅力を発揮した快適なまちづくり(都市整備)について伺います。良好な景観の形成に関しては、無電柱化推進計画の推進区間の事業化に向け、調整及び事前調査を行うとありますが、事業化のめどについてどのように考えているのか伺います。 (6)、豊かなコミュニティを持つ安全・安心なまちづくり(市民生活)について伺います。毎月20日を(仮称)子ども安全の日に制定するとありますが、制定して具体的にどのようなことをしていくのか伺います。 (7)、市民と一緒に取り組むまちづくり(市民参加・行財政)について伺います。市街化調整区域で選定した2地区において、地域づくりモデル事業を実施し、地域課題の解決に取り組むとありますが、具体的にどのような事業なのか伺います。この質問についての答弁も割愛していただいて結構です。 4、おわりに。市長は、このコロナ禍において、このまま中途半端では終われない、これまでにやり残したことを成し遂げる、このことが私に与えられた天命であるとしています。しかし、今後もコロナ禍は続くことが予想され、完全な収束は予想できない状況であります。そのような状況を踏まえ、その中でも今必要なもの、どうしても行わなければならないことをじっくりと精査し、それをしっかりと成し遂げていくことが市民が市長に思う命ではないかと考えます。私たち議会にも納得ができるような命を示していただき、心から応援させていただきたいと私は思っておりますが、市長の考えを伺います。 最後に、市長は、輝かしい未来に向かってさらなる発展を遂げるため、夢のあるまちづくり、市民が心豊かに暮らせるまちづくりをこれからも進めていかなければならないとしています。私は、「心豊かに暮らせるまちづくり」という一節に大いに共感しております。新しいものや物質的な豊かさを求めるばかりではなく、古くからあるもの、昔から続いているもの、それは富士山の自然であり、富士山を中心とした文化であり、富士山から受ける恵みであります。富士山の尊さを認識し、感謝しながら暮らしていくこと、後世に伝え残していくこと、それが心豊かに暮らすことであり、そのように暮らせるまちこそが品格のあるまちであると私は考えます。市長の考えを伺います。 以上をもちまして私の代表質問を終わらせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(小松快造議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) それでは、おわりにという質問でありますけれども、答弁のほうは最初にさせていただきます。よろしくお願いします。 市長答弁ということでありますので、私からお答えさせていただきます。初めに、議員がおっしゃる今必要なもの、どうしても行わなければならないことをじっくりと精査し、それをしっかりと成し遂げていただくことが市民が市長に思う命ではないかと考えます。私たち議会にも納得ができるような命を示していただき、心から応援させていただきたいと私は思っていますとの御質問に対して市長の考えを伺いますということですので、お答えをいたします。 私は、厳しいコロナ禍においても、以前のように元気な富士宮市を取り戻したいという思いを強く抱いております。コロナ禍において世界遺産サミットは中止となり、フードバレーサミットも2年連続で延期となるなど、多くのイベントや催しが中止や延期を余儀なくされました。また、まちづくりにおいても、世界遺産富士山の表玄関にふさわしい清流の美、空間の美、庭園の美をコンセプトとした庭園都市の実現に向けて、静岡県富士山世界遺産センターから富士山本宮浅間大社周辺を中心とした中心市街地の整備や白糸の滝周辺の整備についても用地確保の問題からまだまだ道半ばの状況であります。しかし、ポストコロナにおいて、住む人には安らぎを、訪れる人には感動を与えることができる、本市が大きくさま変わりする一大事業と位置づけ、コロナ禍においても着実に一歩一歩丁寧に積み重ね、歩みを進める必要があると覚悟を持って取り組んでおります。このまちづくりについてはそう簡単には成就できるとは思っておりません。それができれば、それにこしたことない、大変喜びでありますけれども、非常に厳しい苦難の道があろうと思っております。そういった意味で、市のさらなる発展のために皆様方にもぜひ御協力を賜りたいと思います。 続けて、議員の考える、富士山の尊さを認識し、感謝しながら暮らしていくこと、後世に伝え残していくこと、それが心豊かに暮らすことであり、そのように暮らせるまちこそが品格のあるまちであるとの趣旨の御意見について市長の考えを伺いますということですので、私の考えを述べさせていただきます。富士山は尽きることない水の恵みを周りに与え続けるとともに、神宿る信仰の山、豊かな芸術に包まれた山として昔から多く人々に愛され、親しまれています。私は、この偉大な富士山を日常の中で仰ぎ見ることができる環境にいることに改めて幸せを感じております。先人たちが引き継いできた日本人の心とも言える富士山を受け継ぎ、次の世代につなげていき、さらに市民の皆さんが富士山のあるまちに住んでいることを誇りに感じていただけるようなまちづくりを進めていきたいと改めて強く思っているところであります。心豊かに暮らせるまちとは、そういった富士山からの恵みである雄大な自然や、先人たちがこれまで築いてきた歴史や文化、伝統を守り、市民が豊かで安全、安心な生活を送ることができ、また市民の心が優しさと思いやりであふれ、さらに市民一人一人がともに考え、助け合い、支え合っていけるまちではないかと考えます。市民の皆さんが心豊かに暮らせるまちとなるよう、今後も引き続き富士山にふさわしい品格のあるまちづくりに邁進してまいります。 私からの答弁は以上であります。よろしくお願いします。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) それでは、私から企画部に係る御質問について答弁をさせていただきます。 品格についてどのように考えているかについてお答えいたします。品格とは、国語辞典によれば、その人や物の外面に表れた、優れた好ましい姿とあるように、品格とはまず目に見えるものであると言えます。これを踏まえた上で、私が思う品格には、その優れた姿に人々が敬意を感じることも必要であると考え、議員がおっしゃる、目に見えない、自分から発信するものではないといった品格のイメージは、この、人々が敬意を感じる部分であるのではないかと推察をいたします。したがいまして、品格とは、美しい姿と、その姿に人々が敬意を感じることの双方を持ち合わせたものであり、その代表的なものが富士山であると考えます。富士山を見たときの、単に美しいだけでなく、思わず敬意を感じてしまう姿こそが品格であると思っております。 富士宮市に一番足りない部分こそが品格ではないかとの御指摘ですが、富士山に見守られ育まれてきた自然、人、そして人により創り出された文化、まさにそれらに備わった一連の品格が認められて、富士山は世界遺産に登録されたものであると考えております。いわば、本物であることの証明であります。 世界遺産登録を契機に、白糸の滝や富士山本宮浅間大社周辺をはじめとした構成資産の整備を行ったことにより、市民の皆さんが本物に触れ、そして品格を感じることのできる機会が以前と比べて格段に増えたことと思います。ふるさと富士宮市に対する愛着が醸成されてきていると思います。今後も富士山にふさわしい、そして恥じない品格のあるまちづくりに邁進してまいります。 次に、地域おこし協力隊には具体的にどのような活動、成果を期待しているかについてお答えをいたします。地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、地域ブランドや地場産品の開発、販売、PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援など地域協力活動を行いながら、その地域への定住、定着を図る取組です。地域おこし協力隊に係る経費は全額国の特別交付税措置として賄われ、その任期はおおむね1年から3年までとされています。令和2年度時点で約5,500人の隊員が全国で活動しており、国はこの隊員数をさらに増やすとしています。 地域おこし協力隊の活動内容や条件、待遇は自治体によって様々ですが、本市では地域間の交流を促進し、関係人口の創出や移住、定住の推進、都市部在住者と地域住民の交流機会の創出などに取り組みます。具体的には、地域が取り組む空き家を活用した移住者の受入れや、それに向けた情報共有の支援、地域情報の発信などを行い、最終的には地域ぐるみで移住者を受け入れて活性化を図る移住定住推進地区を現在の3地区から5地区に増やすことを目標としています。コロナ禍の昨今、アウトドア人気が高まり、朝霧高原を持つ富士宮市も注目されている今、地域おこし協力隊事業を実施する必要性を感じるとともに、隊員においては地域の人たちと連携して、本市への訪問者にさらに地域を知ってもらい、つながりを深めてもらう仕掛けづくりに積極的に取り組んでもらいたいと考えております。 私の答弁は以上です。 ○議長(小松快造議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(宇佐美巧君) 私からは、保健福祉部に関わる御質問にお答えいたします。 まず、要旨(2)のうち、新型コロナウイルス感染症に関する当市独自の対応策についてお答えいたします。富士宮市におきましては、昨年度から取り組んでまいりました無症状者向けのPCR検査費用の助成事業に加え、第5波の教訓から、昨年9月28日より新たな取組として、新型コロナ在宅支援相談窓口を設置しています。この窓口では、第6波の感染拡大により、現在も多くの市民などから寄せられる新型コロナウイルス感染症に関する困り事や不安などの相談に看護師を配置し、丁寧に対応しております。具体的には、感染が判明した企業や福祉事務所からの濃厚接触の特定に関する御相談、自宅待機となった濃厚接触者に対する健康観察や家庭での感染症対策の相談、感染が発生した福祉事業所などへの防護衣などの感染対策用品の提供を行っております。今後もこの相談体制を継続するとともに、新たな変異株の発生などの状況の変化に応じた国の基本的対処方針などの見直しに注視しながら、市民の命と安全を守ることにつながる対策を実施してまいります。 次に、仕事や住居を失う心配がある方にどのような対策をしていくのかについてお答えいたします。仕事や住居を失うなどの生活に困窮している方が相談できる仕組みとして、生活困窮者自立相談支援事業を実施しております。本事業では、生活困窮者が抱える多様で複合的な問題に対して、本人、家族、その他の関係者からの相談に応じ、どのような支援が必要かを相談員が一緒に考えるものです。その上で具体的な支援計画を作成し、生活困窮者自立支援制度で定められた支援メニューなどを活用し、生活再建を目指した支援を行っております。相談窓口は福祉総合相談課及び本事業を委託している富士宮市社会福祉協議会に設置しております。生活に困窮されている方を早期に把握し、早期に相談窓口につなげることが必要であり、そのため本事業の周知、啓発が重要と考えております。周知、啓発の取組といたしましては、広報紙及びホームページの掲載や公共機関へのチラシの配布のほかに、住居を失ってしまった方が利用する可能性があるネットカフェなどにチラシを置くなど、広報活動に努めております。また、生活に困っている方が休日、夜間でも相談できる県のウェブシステムの運用も今年度から始まり、県と市町が連携して対応できるようになりました。今後も地域の中で様々な生活の困り事の相談を受けている関係機関、関係者と連携し、情報の把握、共有に努め、まだ相談窓口につながっていない、地域の中に埋もれてしまっている方々を早期に発見し、必要な支援が提供できるよう事業を進めてまいりたいと思います。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(深谷一彦君) それでは、産業振興部に関わる質問にお答えをいたします。 初めに、要旨(2)、市政運営の基本的姿勢から、プレミアム商品券のキャッシュレス販売の検討はいかがだったかについてお答えをします。キャッシュレス決済につきましては、ペイペイなどの決済方法と、自治体独自のカードを発行する方法などが考えられます。商品券を配付する方法では事務費が約15%程度かかるところが、キャッシュレス決済では1%程度で済むとも言われ、積極的に導入する自治体が増えています。しかしながら、使用できる店舗を市内事業者だけで囲い込みができないこと、さらに中小事業者や飲食店事業者に特化した販売などができないことを、実施した自治体や事業者から聞き取っております。また、近隣市で自治体独自のカードが発行され、その実施状況を確認したところ、商工会議所や商店街連盟から導入に対する反対意見が届いているとのことでした。この要因としては、コロナ禍の時短要請の協力金が飲食店などの事業者に支払われておりますが、その申請用紙をインターネットからダウンロードするこそさえも難儀している事業者が多数いることや、商品券では換金振込までに約2週間で済んで喜ばれているところ、キャッシュレス決済におきましては振込されるまでに数か月かかること、さらには購入者にしても加盟店にしても、キャッシュレス決済に対応できない高齢者が取り残されてしまう懸念が残り、不平等感が生じることなどが考えられます。このような現状と課題の中でキャッシュレス決済に踏み切ることは、この商品券事業の目的である消費の喚起及び地域経済の下支えにつながるとは考えづらいと判断しているところであります。 次に、民間による工業団地造成に向けた取組についてお答えします。当市において工業用地は地域産業を支える拠点として位置づけられ、新たな工業用地の確保は重点的な課題として捉えています。このため、本年度に策定する市街化調整区域の地区計画適用の基本方針の中で、交通利便性が高く産業集積地と一体性が認められるエリアを設定し、民間による工業団地の開発を誘導します。今後は金融機関や開発事業者などへの情報提供を行い、具体的な相談を受けながら、誘導につながる手法を検討し、地区計画を活用した新たな工業団地の構築を推進してまいります。また、民間開発事業者が造成した工業用地については、日本立地センターの広域ネットワークや静岡県などの支援を受けながら情報発信を広げるとともに、他県と比較しても手厚い補助金などの誘致メニューを活用し、官民一体となる誘致活動を展開していきたいと考えています。 続きまして、商店街の活性化について、従来からの店舗の経営継続についてのケアの必要性を感じるが、どのように考えているかについてお答えします。既存店舗による経営継続などケアについての相談であれば、現在実施している中小企業総合支援事業、ビジネスコネクトふじのみやにおいて対応できるものと考えております。また、専門のコーディネーターの派遣も可能でありますので、担当部署である商工振興課までお問い合わせいただければと考えております。 私からの答弁は以上です。 ○議長(小松快造議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐野利幸君) それでは、私からは市民部に係る御質問についてお答えいたします。 初めに、要旨(2)の取組2、高齢、少子化社会の影響として、年々コミュニティの維持、継続について様々な問題が発生してきている。この問題についてどのように対策していくのかについてお答えします。コミュニティの維持、継続に関し大きな問題となっているのは、担い手不足や地域活動への参加率の低下であると考えております。少子高齢化や核家族化、生活様式や価値観の多様化などにより、自治会に加入する人や地域の行事に参加する人は年々少なくなっています。加えて、定年延長や人手不足などにより、70歳代でも働いている人が多く、役員等の担い手が少ないと聞いております。また、自治会に加入されない単身世帯や共働き世帯が増加し、さらに高齢世帯の脱退も目立つようになり、加入者が自治会に求める内容も変化してきています。市としましては、加入世帯の変化に合わせて自治会活動を見直すことができるよう先進事例などの情報提供を行うとともに、市から自治会に依頼する業務はできるだけスリム化や合理化を図り、会議や研修は平日の昼間から、夜間や休日に開催時間を変更するなど、働いている人でも役員等を担っていただくことができるよう各課に働きかけ、負担軽減に努めてまいりたいと考えております。 次に、要旨(2)の取組3のうち、ベビーステーションの需要についての調査についてお答えいたします。ベビーステーションは、「みんなで子育て、みんなが仲間」をスローガンに、事業開始から利用しやすくするための協議を続けており、市内各所にあるコンビニエンスストアに加え、公共施設についてベビーステーションとしての登録を進め、本年6月現在、市内で77か所となっております。ベビーステーションの需要については、平成30年度と令和2年度の市民アンケート調査で、認知度及び施設利用度について調査を行っており、2つの項目ともにほぼ全ての年代で上がっていました。これからも定期的に市民の意向を把握してまいります。 また、「どこに行くにも安心」とか、「子連れで外出しやすくなる」など、温かな御意見も各所でいただいております。ベビーステーションはいざというときの安心を大切にしていることから、さらなる利便性向上のため、来年度は設置場所を検索できるマップやお出かけ情報の提供を行うサイトを作成したいと考えております。今後も、「生んでよし 育ててよし」の合い言葉のとおり、ベビーステーションを多くの人に御利用いただき、子育てしやすいまちづくりの実現に向けて努力してまいります。 次に、要旨(3)の⑥、(仮称)子ども安全の日の具体的な内容についてお答えいたします。市では、市民が安心して暮らすことができる安全で住みよい社会の実現を目指し、平成16年3月に富士宮市防犯まちづくり条例を制定し、第8条に、市、市民及び事業者は、子どもなど犯罪の被害者となりやすい者の安全を確保するため必要な措置を講ずるよう努めることと規定しています。これを受け、本年7月から毎月20日を(仮称)子ども安全の日に制定いたします。 御質問の子ども安全の日の活動としましては、1点目として、市のSNSアカウントから子どもの見守りを促す情報発信や、不審者情報を配信する警察のエスピーくん安心メールを案内し、市民や事業者への取組を促します。 2点目として、小中学校や保育園の協力を得て、防犯ブザーの鳴動点検や防犯訓練などを行い、子どもたちや教職員の防犯意識の向上を図ります。 3点目として、学校施設や保育園などの門の施錠やフェンスの破損状況、防犯カメラの作動確認等の点検を行い、犯罪が起こりにくい環境の整備を図ります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 水道部長。 ◎水道部長(渡辺文英君) 私からは、要旨(3)、令和4年度重点施策の①、新たな水源開発に係る令和3年度における調査結果及びこれからの計画についてお答えいたします。 新水源開発事業は、市内の基幹配水系統である北山浄水場系を中心とした機能強化を目的に実施しています。北山浄水場系は北山から万野原新田、小泉方面など広範囲の配水エリアを受け持ち、株式会社テルモなどをはじめ、北山、山宮、南陵の各工業団地など重要な事業系の配水を担っていますが、今後計画している北山浄水場の耐震化整備に伴う浄水量減少の点や、災害時における隣接水系との相互バックアップ機能を強化するために新たな水源の確保が必要な状況です。このため、電気探査業務で地下水などを探り、よいデータが得られれば翌年度の削井工事につなげ、令和2年度においては日量1,700トン程度の取水が可能な深井戸の水源開発に成功しております。 令和3年度は電気探査業務の調査範囲を北山地区から山宮方面に移して実施し、比較的良好なデータを得ることができましたので、今後は周辺既存井戸の分布状況や実績データのほか立地条件なども考慮しながら、引き続き新水源候補地の検討を行ってまいります。なお、本年度も北山工業団地北東200メートルの地点において試験井削井工事を実施中です。 新たな水源の開発は、現在のところ、令和2年度からの削井工事箇所も含めて3か所程度での整備を見込んでおります。 私からの答弁は以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私から要旨(3)、④、市史についての全体像と今後の予定についてお答えいたします。 富士宮市史は、昭和46年に上巻、昭和61年に下巻が刊行されています。現在編さんしている市史は上下巻刊行以降の新たな調査研究に基づく富士宮市史を編さんし、これまでの歴史や出来事を詳細に記述した論文調のものではなく、市民の皆様に広く親しんでいただけるよう図や写真をたくさん使用したカラー刷りの図説市史として編集し、将来にわたり活用し、市民の郷土に対する理解、愛着を深めるとともに、歴史的遺産の後世への継承を図り、富士宮市の発展と文化の向上に資することを目的として刊行するものです。 自然環境編、民俗編、通史編1、2、3の5冊構成で刊行します。刊行スケジュールは、市制施行80周年となる令和4年度に、1冊目となる地形、地質、気候、動植物などを記述する自然環境編を刊行し、以降は令和6年度に、人々の暮らしぶりや年中行事などを記述する民俗編、令和7年度に、先史、古代から戦国時代頃までの歴史を記述する通史編1、令和8年度に、主に江戸時代となる近世の歴史を記述する通史編2、令和9年度に、明治時代以降となる近現代の歴史を記述する通史編3の刊行を予定しております。 以上です。 ○議長(小松快造議員) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(黒川和洋君) それでは、私から無電柱化推進区間の事業化のめどについてお答えいたします。 無電柱化事業の事業化については、富士山眺望の優れた都市景観の形成や観光振興、南海トラフ巨大地震や大型台風などの自然災害への対策、ユニバーサルデザインの理念の下に、誰もが安全で歩きやすい歩行空間の確保を目的とした富士宮市無電柱化推進計画を令和3年3月に策定いたしました。本計画では、特に無電柱化の必要性が高く、整備の現実性の高い7路線を推進区間として位置づけております。その後、緊急輸送路の指定状況等を踏まえ、国道や県道の道路管理者と協議し、無電柱化事業を行う優先路線3路線を決定いたしました。 令和4年度は国道や県道と道路ネットワークを構成し、早期に効果が発現できるよう、事業化する路線を決定し、令和5年度から予備設計に着手、順次事業を推進してまいります。 以上でございます。 ○議長(小松快造議員) 以上で、9番 植松健一議員の代表質問を終了します。 この際、10分間休憩します。                                     午前2時41分休憩                                                                            午後2時50分開議 ○議長(小松快造議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 代表質問を継続します。 無会派を代表して、12番 深澤竜介議員の質問を許します。12番 深澤竜介議員。               〔12番 深澤竜介議員 登壇〕 ◆12番(深澤竜介議員) 無会派でありながら代表質問の機会を与えていただき、富士宮市議会の広い心に感謝いたします。無会派の望月芳将議員と私深澤竜介、無会派2人を代表いたしまして質問を行います。 ここ2年の新型コロナウイルス感染症により、人々の価値観が大きく変わりました。従来の人口減少による大きなうねりが新型コロナウイルス感染症により、一層顕在化してきました。20年の変化が2年でやってきたと言えるでしょう。今まさに自治体も変わるときに来ていると思います。時代の変化に対応できる富士宮市にするため、令和4年度は極めて大きな意味を持つ年となると思われます。そうした時代認識を基に代表質問を行います。最後ということで、細かい論点ではなく、政策を考える上での方向性についての観点からお聞きをいたします。 初めに、新型コロナウイルス感染症が収束すれば昔に戻るのか、戻らないのか。この時代認識をどう捉えているのか。価値観の変化をどう考えているのか。コロナ禍前に100%戻るものとお考えなのか。これは大きな論点なので、市長にお聞きしたいと思います。 SDGsについて。啓蒙の時代は終わりました。具体的な動きを行うときに来ていると思われます。例えば、電気自動車の急速充電スポットの増設です。現在市役所をはじめ公共施設には急速充電施設はございませんし、急速充電スポットへの補助も特にありません。これらの政策については、導入するお考えはないのでしょうか。 デジタル推進についてお考えをお聞きします。デジタル化は何も難しくするのではなく、便利にするための道具だと考えます。富士宮市のデジタル推進について、事務手続について、市役所に来なくても済むものを目指すべきと考えますが、どうお考えでしょうか。 急速な少子高齢化は、富士宮市のみならず、日本の現実の問題であります。いきなり子どもの数は増えません。現実にどう対応していくのか、大きなポイントだと考えます。昨年度の代表質問では、本市の婚姻件数が令和元年度の562件に対し、令和2年度の見込みが450件と大幅に減少するとの答弁がございました。令和2年度の実際の婚姻件数と令和3年度の婚姻数の数字はどうなる見込みなのか。また、子どもの出生数の推移は令和元年度、2年度、3年度とどうなっているのか。 さらには、この現実を見据え、公共施設のボリューム、総床面積の削減や小中学校の再編についてどうお考えなのでしょうか。 大型イベント会場の施設確保の検討とは具体的に何を行うのでしょうか。市街地中心部にある空き地の取得や民間活力の利用を考えているのでしょうか、お尋ねいたします。 ゼロカーボンについて、どこまで本気なのですか。スピード感、覚悟、オール富士宮と勢いのある言葉が出てまいりますが、富士宮市の建物や公共施設、保有車等がゼロカーボンになるのは何年とお考えなのでしょうか。 (仮称)富士宮市立郷土史博物館基本構想は令和4年度は市議会議員に説明するとありますが、市民には説明をしないのでしょうか。説明する範囲はいかがかお聞きをいたします。 富士宮市の人材についてどうお考えでしょうか、お聞きをいたします。採用面においては、民間企業が新卒一括採用で終身雇用という時代から、社会の変化の多様化に対応するため、多様な価値観やバックグラウンドを持った人材採用に大きく変わりつつあります。富士宮市役所の職員採用においても、従来の採用スタイルを一変するお考えはないのでしょうか。社会が多様化を帯びており、それに対応するためには、職員も多様性が求められます。優等生は必要ではなく、幅広い視野を持った職員が必要と考えますし、それが組織の活力になると考えます。 また、デジタル推進については、外部人材の採用は考えていないということでありますが、重ねてそのお考えに変化がないものかお聞きします。 さらには、国や県、近隣市との人事交流も大きな意味を持つと思われます。その方向性についてお聞きをいたします。 最後に、市長の政治姿勢についてお尋ねをいたします。新型コロナウイルス感染症により不完全燃焼であったとありますが、政治家にとっての充実感はイベントでの挨拶や公共施設のテープカットや記念撮影ではなく、市民が富士宮市で生活してよかったと思うこと、あるいは将来の富士宮市民がこのまちに生まれてよかったと思うこと、そうした次の時代のための政策を行い、下地づくりをすることだと考えております。まさに「星の王子さま」の有名なせりふ、大切なものは目に見えないものであると考えますが、いかがでしょうか。 以上、御答弁をお願いをいたします。
    ○議長(小松快造議員) 市長。 ◎市長(須藤秀忠君) それでは、施政方針のはじめに及びおわりにの部分の質問について私から答弁させていただきます。 まず、新型コロナウイルス感染症収束後の時代認識をどう捉えているのか。価値観の変化をどう考えているのか。コロナ禍前に100%戻るものなのかについてお答えいたします。新型コロナウイルスの感染拡大から間もなく2年が経過しようとしていますが、いまだ収束の兆しは見えず、国難とも言える事態が現在も続いています。この厳しいコロナ禍において人々の暮らしや経済は大きく変化し、世の中もコロナ禍前と比べ、ゆっくりと進んでいた社会の変化がここに来て急激に加速してまいりました。ウィズコロナ、アフターコロナと言われる時代の中で、私自身このコロナ禍で求められている新しい生活様式を取り入れていくことは、これからの市政運営に必要不可欠であると認識しております。 しかし、私が何よりも忘れてはならない、忘れてはいけないと思うことは、どのような時代においても、どんなにデジタル化が進んでも、アフターコロナに向けて大切にしていかなければならないことは人と人とのコミュニケーションであると考えております。まずは、困っている市民の声に耳を傾け、じかに相手の目を見て話す、そして手を差し伸べることこそ大切であると考えています。北京で開催された冬季オリンピックでの日本の女子カーリングチームの活躍は、まさにコミュニケーションの力であったと思います。それを世界に向けて証明をいたしました。中心にあるのは常に人であり、人と人とは顔を合わせることでしか伝わらない空気感があります。 「不易流行」という言葉があります。変わらないもの、変えてはならないもの、変わるべきもの、変えていかなければならないもの。デジタルトランスフォーメーションなど、新しい、そして便利なデジタル機器、いわゆる道具は積極的に活用し、効率化を図ることなどの変化はもとより、人としての大切な部分、つまり思いやり、優しさなど変えてはならない部分を大事にしていきたいと思っております。地方政府としての地方自治体、特に市役所は市民の一番近くに存在する最先端の行政機関です。私はこの厳しいコロナ禍で得た様々な経験を踏まえ、市民の現実に寄り添った中で、変えるもの、変えてはならないものを最前線の現場にいる市職員とともに考え、議論し、市民に寄り添った市政運営をしていきたいという思いであります。 次に、市長の政治姿勢、政治家にとっての充実感について御質問がございましたので、お答えいたします。私は平成23年の市長就任以来、市民の安心、安全な暮らし、そして心豊かな生活を守るため、これまで様々な事業に対して積極的に取り組んでまいりました。施政方針の中でもお話しさせていただきましたが、市長という仕事は常にスピードとタイミング、そして結果が求められます。また、将来の姿を描きつつ、その種をまく人という使命もあると感じています。市民の皆さんが郷土に対して自信と誇りを持ち、未来に希望を持てる理想のまちをつくり上げていくこと、このことこそが私自身、政治家にとっての充実感であると思うと同時に、先人たちが引き継いできた日本人の心とも言える富士山を受け継ぎ、次の世代につなげていき、さらに市民の皆さんが富士山のあるまちに住んでいることを誇りに感じていただけるようなまちづくりを進めていかなければならないと改めて強く感じているところであります。しかしながら、それは一朝一夕にはできません。だからこそ、先人に感謝の念を持ち、日々の一歩一歩の丁寧な積み重ねが大事であると思っております。 私が大切にしている言葉に、「徳は孤ならず必ず隣があり」という言葉があります。徳のある人間は孤独にならず、周りに必ず仲間が寄り添ってくるということを表した言葉です。まず何よりも大切にしなければならないことは、人と人の輪であります。このコロナ禍において、国際交流、多くの催しの中止が余儀なくされています。人の元気、まちの元気は、人との関わりという部分がとても重要だと思っております。そして、そこに必ず輪があります。私はこれまでと同様、これからも多くの人との輪を大切にして政治を貫いてまいりたいと思っております。 そして、政治家にはそれを政策という形にし、市民に安心や喜び、誇りに感じていただくことに結びつけていく使命があると思っております。それには、市職員のそれぞれの力を最大限発揮できるようにすることが大事です。現場から課題や問題が見える、そしてその解決、ヒント、未来へのヒントも現場にある。私は現場感を大切にしています。それには、先ほども申し上げましたが、最前線にいる市職員と思いを持って考え、議論をしていくことが大事だと思っています。 富士山にふさわしい品格のあるまちづくり、市民の皆さんが心豊かに暮らせるまちづくりを進めていくため、世界遺産富士山のあるまちの首長として、これからもみずから先頭に立ち、市民の皆さんとともに力強く市政運営に邁進していきたいと考えております。 私からの答弁は以上であります。 ○議長(小松快造議員) 環境部長。 ◎環境部長(大原勝君) 私からは、環境部に関わる御質問についてお答えいたします。 まず、要旨(2)のうち、急速充電スポットへの補助政策の導入についてお答えします。電気自動車の普及を促進するためには、充電設備の設置、拡充が大変重要であると認識しております。市内に既にある民間の充電設備の利用状況を分析するとともに、急速と普通充電設備の配置のバランス、設置場所の確保、設置費、電気代などの維持費、運用管理、充電料金の課金の方法、国の支援制度などについて調査研究し、官民連携による導入を図っていきたいと考えております。 続きまして、要旨(3)の①、公共施設、保有車等の合計がゼロカーボンになるのは何年かについてお答えします。公共施設への再生可能エネルギーの導入について、来年度国の補助制度を活用し、発電量や日射量、建物への設置等について可能性調査を行います。この調査を足がかりに、設置可能な公共施設の把握、照明や空調など設備の省エネ対策の分析等を行い、それらを踏まえた電力調達方法の見直しを検討するとともに、並行して公用車の電動化を推進し、公共施設、保有車等について2050年までのゼロカーボン達成をできるだけ早く実現できるよう取り組んでまいります。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 企画部長。 ◎企画部長(篠原晃信君) それでは、企画部に係る御質問について答弁をさせていただきます。 富士宮市のデジタル推進について、事務手続について、市役所に来なくても済むものを目指すべきと考えますが、どうお考えでしょうか、このことについてお答えをいたします。 先ほど市長から、地方政府としての地方自治体、特に市役所は市民の一番近くに存在する最先端の行政機関でありますと答弁がありました。市役所は市民と対面でお話をしたり、また対面で相談を受けたり、対面型のコミュニケーションにより、市民に寄り添った形で市民サービスを提供していくということが多々あります。これは、デジタル化を推進しても、この対面による温かい市民対応は大事にしていかなければならないと思っております。 議員の御質問は、デジタル化推進の中で事務手続において市役所に来なくても済むことを目指したらいかがかということでありますので、このことは主に行政手続のオンライン化を進めることでその実現が図られるものであると考えております。国が示したデジタル・ガバメント実行計画や自治体DX推進計画においても、行政手続のオンライン化は重点取組事項とされております。本市においても行政手続における市民等の負担軽減及び利便性の向上並びに内部手続における事務の効率化を図るとともに、デジタル化の推進に向けた環境整備として令和3年4月1日から押印等の見直しを実施しました。その結果、行政手続では1,759件、内部手続では323件の手続において押印等の義務づけを廃止いたしました。また、本年度策定の富士宮市DX推進計画においても、行政手続のオンライン化の推進を位置づけてあります。国では子育て関係及び介護関係の26手続において、令和4年度末までにマイナンバーカードによるマイナポータルからのオンライン手続を可能とするとしています。本市のデジタル化につきましては、富士宮市DX推進計画に掲げた基本方針、「誰にも優しく、誰もが便利に、誰もが安心できるデジタル社会」に基づき、オンライン手続の基盤となるマイナンバーカードの取得促進はもとより、電子申請の促進、道路台帳情報などを盛り込んだ地図情報システムの構築など、市民のサービスの向上に向け、スピード感を持って推進をしてまいりたいと考えております。 次に、大型イベント会場の施設確保の検討とは具体的に何を行うのか。市街地の中心部にある空き地の取得や民間活力の利用を考えているか、このことについてお答えをいたします。この御質問につきましては、これまで同様の御質問がございましたので、これら答弁と同様になりますが、民間活力なども含め、様々な観点からの研究をしていきたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐野利幸君) それでは、私からは要旨(2)の婚姻件数と出生数についてお答えいたします。 富士宮市に届出された婚姻件数は、令和2年度は483件、令和3年度は、令和4年1月末時点で362件となっております。 次に、富士宮市の住民基本台帳に基づく出生数について外国人を含む人数を申し上げますと、令和元年度は809人、令和2年度は705人、令和3年度は、令和4年1月末時点で602人となっております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 財政部長。 ◎財政部長(中村日出和君) それでは、私からは要旨(2)のうち、現実を見据えた公共施設のボリューム、総床面積の削減についてお答えいたします。 議員御承知のとおり、令和元年度に策定した公共施設再編計画は、公共施設等総合管理計画で定めた施設総量、すなわち延べ床面積の適正化を図るための基本方針に基づくものであります。施設総量の適正化は、将来にわたり行政サービスを持続可能とするための財政状況に見合ったコスト構造の実現はもちろんですが、あわせて将来における人口構造の変化や市民ニーズに適切に対応できる施設配置を図るものであると考えます。 このような認識の下、公共施設再編計画においては、再編を進める上での基本的な考え方として、人口構造の変化などを踏まえ、利用者や地域が偏らない施設配置を考えること、またその際には現在の施設規模のみから考えるのではなく、地域における特性や将来のあるべき姿を考慮し、長期的な視点に立った検討を行うこととしております。 第1次再編計画期間である令和2年度から令和7年度までの6年間は更新時期を迎える施設が少なく、またほとんどの施設について施設管理の適正化を図る長寿命化が中心となっておりますが、今後も現実を冷静に直視しながら、再編計画の目標、すなわち適切な施設総量の実現に向けた取組を着実に進めてまいりたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(小松快造議員) 教育長。 ◎教育長(池谷眞德君) 私からは、小中学校の再編についてお答えします。 先ほどからの答弁にもありますように、急速な少子高齢化は本市も踏まえた全国的な問題と考えています。富士宮市の学校規模については、文部科学省から出された公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引を基にしますと、北部や芝川地区の一部で小規模校の学校があり、小規模校が抱える問題もあることは認識しています。こうした問題に対しましては、小規模校のデメリットを最小化するように、通学区の弾力化や学校同士が連携できるような施策を講じています。さらに、教育の機会を均等に確保し、小規模校のメリットを最大限に生かせるように小規模校連携事業等を積極的に進め、問題解決を図っています。したがいまして、現段階におきまして、再編については考えておりません。 ○議長(小松快造議員) 教育部長。 ◎教育部長(植松宏幸君) それでは、私からは要旨(3)、②、(仮称)富士宮市立郷土史博物館についてお答えいたします。 (仮称)富士宮市立郷土史博物館の基本構想について、市議会へは3月22日の全員協議会で説明させていただきます。また、市民の皆様への周知もとても重要であると考えており、詳細は検討中でありますが、できるだけ多くの機会を設け、説明したいと考えております。 説明の内容としましては、博物館の活動の目的と内容、施設規模、概算整備費、整備候補地などについて説明させていただく予定です。 以上です。 ○議長(小松快造議員) 総務部長。 ◎総務部長(滝川日出男君) それでは、私からは富士宮市役所の人材についての考えをお答えいたします。 初めに、職員採用についてお答えいたします。議員御指摘のとおり、社会は多様性を帯び、それに伴い、職員に求められる能力、資質なども変化してきていると認識しております。新規職員採用試験は新卒、既卒の区別はなく、主に年齢を要件とし、受験資格を決定しています。富士宮市や市民のために貢献したいという市外の方、社会人の経験のある方も受験しております。こうした中、採用された職員は市職員としての誇りや熱意を持って、社会人経験のある者はこれまでの経験をいかんなく発揮し、市政の発展に貢献しているものと感じており、現在の採用試験内容でも多様性社会において必要な人材を十分確保できていると考えていますが、社会人経験のある者のみを対象とした採用枠の設置や、従来の学科試験によらない採用手法を取る自治体も出始めていることから、ほかの自治体の動向を注視していきたいと考えております。 続きまして、デジタル推進における外部人材の採用についてお答えいたします。本市のデジタル化につきましては、ICTの進展や国の制度改正などに的確に対応し、ICTを戦略的に活用していくことを目的に、今年度中に富士宮市DX推進計画を策定します。今後は本計画に基づき、行政手続のオンライン化や基幹システムの標準化など、デジタルを活用した市民サービスの向上や事務の効率化を推進していく必要があります。また、デジタル庁に派遣している職員から得られる国の知見、業務構築の手法などを本市の施策に反映させることも本市のデジタル化に大変有益であると捉えています。これらの点を踏まえますと、行政実務及び本市の事務事業に精通し、さらにデジタル化に対応できる人材が必要であると考えており、現段階におきましては、これに対応できる体制は整っております。今後におきましても、デジタル化に対応する職員の育成を図り、適切な組織体制が維持できるよう努めてまいります。 続きまして、人事交流についてお答えいたします。国や県、近隣市との人事交流は、派遣職員にとって規模や特色などの異なるほかの組織の業務を経験することで新たな知識及び技能が習得できるものに、自分の所属する組織を外部の視点から改めて見詰め直す貴重な機会であると考えています。また、組織間の関係構築や組織の活性化に寄与しているものと感じております。現在当市は国・県、近隣市及び広域連合に職員を派遣するとともに、職員の受入れも行っており、おのおのの場所で活躍しています。実務を通して人とのつながりや様々な視点から新たな発想が生まれること、知識や技能を習得し、職員としての資質が向上することなど、人事交流の効果が発揮されることを期待しているところでございます。このことから、今後も職員の育成、組織の活性化のため、人事交流を継続していきたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(小松快造議員) 以上で、12番 深澤竜介議員の代表質問を終了します。 以上をもちまして、令和4年度施政方針に対する代表質問を終結します。 以上で本日の日程は全部終了しました。 お諮りします。明3月2日から4日までは議案研究のため、5日及び6日は市の休日のため、7日は議案研究のため、8日及び9日は予算審査特別委員会開催のため、10日及び11日は委員長報告作成のため、12日及び13日は市の休日のため休会したいと思います。御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小松快造議員) 御異議なしと認めます。 明3月2日から3月13日までの12日間は休会することに決定しました。 来る3月14日は、午前9時から本会議を開き、一般質問を行いますので、よろしくお願いします。 本日はこれにて散会します。 御起立願います。                   〔全員起立〕 ○議長(小松快造議員) 礼。 お疲れさまでした。                                     午後3時21分散会...